一季出版株式会社

2023.06.20
2023/6/20 コース参加率は60代がトップで、50代、40代も回復

スポーツ庁が3月24日に発表した令和4年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の集計結果をもとに今回は「ゴルフ(コースでのラウンド)」と「ゴルフ(練習場・シミュレーションゴルフ)」の年代性別と、昨年10月時点の人口推計に基づき各対象の推定人口を集計したので紹介したい。

まず令和4年12月調査における「ゴルフ(コースでのラウンド)」が全体6・4%(男性11・0%=0・6P増、女性1・8%=0・1P減)で、推定ゴルフ人口は607万人となり、内訳は男性519万人、女性86万人となった。本紙推定の3年11月調査は590万人(男性491万人、女性91万人)、2年11月は630万人(546万人、87万人)、元年11月は682万人(606万人、101万人)と推定されたことから、前年調査よりも回復したが、コロナ前まで回復していない。
年代別にみると参加率は60代(以下、60~69歳を60代等と省略)が9・1%でトップとなったが推定人口では136万人で、団塊の世代を含む70代の参加率である8・5%を上回ったが人口は70代の139万人には及ばなかった。次に50代6・2%109万人、40代5・5%96万人と迫っており、特に男性は60代が15・8%で2・7ポイントも参加率が上昇、70代は参加率が1・1P低下の16・0%となり、60代が肉薄した。50代、40代も回復、30代は1・6Pも参加率が低下したが7・9%、20代が1・5P上昇で7・1%の参加率となり、活発さを維持している。

女性のゴルフ(コースでのラウンド)の参加率は低迷したが60代が0・3P上昇し2・7%となり、しかも、50~70代はこの1年間で特に実施した運動・スポーツにゴルフ(コースでのラウンド)を挙げる比率がきわめて高く、アクティブとなっている。
初又は久しぶりに再開したゴルファーは男性で0・4P上昇の2・5%となり40代や50代、20代などで上昇、女性は0・1P低下で0・5%となったが50代など初又は久しぶりに再開が増えた年代もあった。

一方、ゴルフ(練習場・シミュレーションゴルフ)の全体参加率は5・4%で前年より0・2P低下、対象人口は512万人と推定される。年代別では60代が参加率6・8%、推定人口102万人でトップ。70代は0・9P低下の5・9%となり、推定人口も97万人と100万人割れとなった。男性の推定人口でも60代86万人、70代85万人で主力が60代に変わりつつある。
またコロナ禍でゴルフ参加希望者が一巡した影響なのか、参加希望率はコース、練習場とも伸びなかった。

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「ゴルフ特信」第6923号より一部抜粋

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