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2023.06.18
2023/6/18 岐阜のゴルフ場跡地で、100年の森づくり計画

3月の初旬、芝生が残るゴルフ場跡地で子供たちがドングリを植樹するイベントが岐阜県で行われ、話題となった。
これは、地元のおせちメーカーの㈱銀の森コーポレーション(渡邉好作社長、岐阜県恵那市)が〝ゴルフ場を森に還そう〟との想いから2018年に約23万坪のゴルフ場跡地を買い取り、その場所を「銀の森キャンパス」として2020年より「銀の森 100年の森づくり計画」をスタートさせており、3月3日に地元の保育園児15人がドングリの苗木を植えたという。こうした「森づくりの活動」もブログで報告しており、〝人と森が共生できる社会を目指し、人と森をつなぐ場所づくりのひとつとして、閉鎖されたゴルフ場を人が集える場所にしていく「森づくり事業」を進めています〟等と紹介している。

昨年まではゴルフ場跡地の「銀の森キャンパス」をフィールドとして、ピクニック広場として活用したり、森を散策する歩きイベントを実施。一部用地に新工場(岐阜県中津川市茄子川112の2)を建設し昨年2月に竣工した。今年5月からは本格的な森づくり活動を合同会社Permaculture Design Lab.と岐阜県立森林アカデミーの協力を得ながら進めていくと発表している。
発表では、〝ひとにも森にもおいしい森〟を目指すそうで、荒廃したゴルフ場跡地が森らしい姿に成長するのは、おおよそ100年後。人々の手によって育まれたその森が、いつか恵那・中津川地域から愛される原風景になってほしいと願っていますとのメッセージを発信している。

同用地は、恵那峡パークCC(27ホールのショートコース、岐阜県中津川市、運営の㈱恵那峡パークカントリークラブは2016年11月に解散)の名称で1990年に開場し、2016年8月18日をもって閉鎖したゴルフ場の跡地。
同社は今年設立50周年を迎えたそうで、記念したイベントを3月4日と5日の2日間、本社近くの「恵那銀の森」で行っている。「恵那銀の森」は〝食のテーマパーク〟として約6万6000平方メートルの広大な園内には洋菓子、和菓子、レストランなど個性豊かな6つの専門店が点在し、各種イベントを行っているという。

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「ゴルフ特信」第6921号より一部抜粋

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