一季出版株式会社

2023.06.17
2023/6/17 1月動態統計確定、ゴルフ場利用者数や売上高を変更

経済産業省は3月20日に「特定サービス産業動態統計」の令和5年1月分確報を発表した。
それによると、ゴルフ場利用者数は53万1955人で、前年同月比では4・9%減(速報時5・1%減少)に修正された。売上高は53億19百万円(53億70百万円)となったが前年同月比1・1%減(1・5%減)に修正された。利用者数は3カ月連続の減少、売上高は2カ月連続の減少で変わりはない。

またゴルフ練習場は利用者数が前年同月比7・2%減(6・8%の減少)、売上高7・9%減(同)と一部修正された。利用者数、売上高とも3カ月連続の減少だ。
同統計では対個人サービスでゴルフ関連の2業種を含め趣味・娯楽で5業種を調査しているが別表通り、今年1月売上高の対前年同月比は遊園地・テーマパークが44・5%増で15カ月連続増、ボウリング場19・2%増で15カ月連続増、パチンコホール6・8%増で7カ月連続増と回復が目立つ。教養・生活部門のフィットネスクラブも6・0%増で14カ月連続増だ。
ここだけ見るとゴルフ関連のみの不振となるが、対事業所サービス業で20~22年も成長を続けたインターネット附随サービス業の1月は2・0%減で4カ月連続減となり、コロナ下で伸びた反動や揺り戻しが起こっていることがわかる。コロナ初期の20年中期から特需に沸いたゴルフ練習場の反動が起きているように、ゴルフ場も反動による減少が起こる可能性が高まっており、マスク着用が自己判断になるなど行動規制の緩和でゴルフ関連から、コロナ下で苦戦を強いられていたレジャーやアクティビティが活発化する流れが強まる要素も当然考えられるところだ。

ただ反動があるとしてもコロナ下で変化した市場は、4~5年前に戻ることでもないだろうし、ゴルフ業界としては健康ニーズの高まりやインバウンドの再開などプラスの要素をより取り込みたいところだ。

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「ゴルフ特信」第6921号より一部抜粋

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