一季出版株式会社

2022.12.19
2022/12/19 プレー参加率は50~60代回復、特別調査の80代も高率

「レジャー白書2022」(公益財団法人・日本生産性本部の余暇創研)発表のゴルフ(コース)やゴルフ(練習場)での男女年代別参加率や構成比等を紹介する。
コース参加率で最も高いのは、男性(男性全体の参加率は0・7P増の9・3%)70代の16・9%だが前年より2・2ポイント低下、60代は1・9P増の13・2%、50代は3・5P増の11・1%と回復した。次の30代は1・0P増の6・7%、40代は1・2P減の5・4%となったが、10代は1・3P増の3・4%、20代も0・6P増の3・1%と伸びている。
人口換算すると男性は70代が128万人で最も多く、次いで60代98万人、50代96万人とほぼ並ぶ。特別調査の80代は全体の参加率は9・0%と全体平均の5・7%を優に上回り、男性80代は17・7%で70代をも上回った。

また男性はゴルフ練習場でも70代の16・5%(0・6P増)、60代12・4%(1・9P増)、50代9・8%(3・7P増)、30代7・6%(0・6P増)など高齢者や30代は回復や増加したが、40代5・4%(2・1P減)、10代3・4%(0・8P減)、20代3・1%(0・9P減)と前年の反動で若い世代は落ち込んだ。80代は13・7%で70代に次ぐ参加率だった。
一方女性は、コース参加率では20代が3・0%(0・4P増)で、70代の2・8%(1・0P減)を抜きトップ、以下60代2・8%(0・1P増)、50代2・1%(1・0P増)、40代1・7%(0・7P増)、30代1・4%(0・1P増)、10代1・1%(前年同)と若い世代を中心に伸びた。ゴルフ練習場では前年にトップだった20代が2・5%(1・7P減)と落とし、40代2・8%(1・5P増)、60代2・8%(0・3P減)、70代2・8%(0・6P減)となって並んだ。30代2・7%(0・9P増)、50代2・5%(0・7P増)もほぼ並んできた。練習場が減った20代はコース参加率が増えていることから、コロナ禍でゴルフを始めコースデビューした若い人が多かったようだ。
これで男女ゴルファーの構成比は、コースが男性80・4%(0・3P減)、女性19・6%(0・3P増)、練習場は男性77・3%(0・6P増)、女性22・7%(0・6P減)と、女性はコースで増えて、練習場では減った形だ。

コロナでの行動規制が若干緩和されて、若者の参加率は練習場で下がったが、コースの方は若者が増え、高齢者も戻りつつある印象となっている。
それにしても初めてレジャー白書で調査された80代はコースへの参加率が非常に高い。白書で提示された2022年1月の「人口推計」確定値をもとに参加人口を本紙で算出するとコースは計86万人(男性66万人、女性20万人)、練習場は65万人(51万人、14万人)となり、15~79歳の人口と合算するとコースは646万人、練習場は635万人となる。団塊の世代が全員後期高齢者入りする2025年が目前だが、高齢者に支えられているゴルフは他と比べると市場性も堅固と考えることもできそうだ。

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※「ゴルフ特信」第6861号より一部抜粋

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