一季出版株式会社

2020.07.01
2020/7/1 景気判断4月、現状判断は全地域〝悪くなっている〟と

内閣府の『景気ウォッチャー調査』令和2年4月調査が13日に公表され、新型コロナウイルスによって現状判断が最悪な結果であることがわかった。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は6地域(3月6地域)計8人(9人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟0人(0人)、〝変わらない〟0人(1人)、〝やや悪くなっている〟0人(1人)、〝悪くなっている〟8人(7人)という結果だった。
独自にDIを算出すると4月は〝ゼロ〟となった。DIは〝やや悪くなっている〟以上の評価に対して0・25~1ポイントが付く。3月のDI8・3ポイント(以下、P)もかつてない低さだが、4月のゼロは非常に深刻な状況だったかを物語っている。

4月の状況については、全国的に新型コロナウイルスの感染拡大によるゴルフプレーのキャンセル、コンペの減少、さらに緊急事態宣言に伴う外出自粛から、入場者が激減し売上も大きく落ち込んでおり、中国地域では「4月は営業できているが、来客数は前年の5割程度で、特に休日の落ち込みが大きいため、売上は例年の4割程度」(営業担当)、甲信越地域では近隣で新型コロナ感染が発生して以降「集客が一気に約60%減となっている」(経営者)という。
一方、『先行き判断』は6地域(3月6地域)計8人(9人)が回答。それによると〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟1人(0人)、〝変わらない〟0人(2人)、〝やや悪くなる〟1人(1人)、〝悪くなる〟6人(6人)。この結果、先行きのDIは1・1で前月の13・9から12・8Pの大幅下落となった。

先行きに関しても、新型コロナウイルス感染の収束にめどが立たず「6~7月の予約数は前年同日比で激減している」(東海地域、支配人)をはじめゴルファーの戻りが鈍い模様。ただ、こうした出口の見えない状況ではあるが「3密の状況がない業種に関しては、人々の自粛も限界が来ているので、多少は上昇する可能性がある」(南関東地域、経営者)との理由から〝やや良くなる〟と判断があったため、現状判断のようばDIゼロを免れることができた。
なお、業種全般の4月のDI(原数値)をみても、新型コロナウイルスの影響で現状判断が前月比6・4P下落の・9・5、先行き判断が前月比1P下落の17・7だった。

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※「ゴルフ特信」第6511号より一部抜粋

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