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2019.12.20
2019/12/20 景気判断10月、現状判断のDI値が大きく下落

内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の令和元年10月調査が11日に公表された。10月は、天候不順の影響により現状判断DI地が2カ月振りに大きく下落している。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(9月6地域)の計9人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(2人)、〝やや良くなっている〟1人(1人)、〝変わらない〟4人(2人)、〝やや悪くなっている〟1人(2人)、〝悪くなっている〟3人(1人)という結果になった。

独自にDI値を算出すると10月は33・3で、前月に比べ19・8ポイント(以下、P)もの下落となった。
10月は、9月に続き台風や大雨に見舞われ、「台風19号の大雨により、河川敷にある当ゴルフ場は最大級の冠水被害を受け、再開の見通しが立っていない」(南関東地域、従業員、やや悪くなっている)、「大雨のため当ゴルフ場へのアクセスが不良、天候不順によるクローズやキャンセルが多かった」(甲信越地域、経営者、変わらない)と深刻な状況。さらに、「雨が降ると会員がプレーを避ける傾向が強く、影響を受けやすい」(南関東地域、経理担当、悪くなっている)、「台風15号の影響で、来場していない常連客が多い」(南関東地域、経営者、やや悪くなっている)、「台風19号の影響によるクローズとゴルフプレーへの自粛が続いている。前年の年間入場者数の約5%がキャンセルとなっており、大打撃である」(甲信越地域、経営者、悪くなっている)との説明もあり、度重なる台風や大雨がゴルフ場に影響を及ぼしている。

一方、『先行き判断』は6地域(9月6地域)の計9人(9人)が回答。それによると〝良くなる〟1人(2人)、〝やや良くなる〟1人(0人)、〝変わらない〟3人(3人)、〝やや悪くなる〟3人(3人)、〝悪くなる〟1人(1人)。
この結果、先行きのDI値は44・4となり、前月に比べ2・8P下落した。

先行きでは、「さすがに年末までには台風被害が落ち着くことを願っている」(南関東地域、経営者)と希望を込めて〝良くなる〟と回答する一方、プレーの自粛やキャンセルが続くという打撃を受けた甲信越地域の経営者は「災害の影響が長く続くと想定している」として〝悪くなる〟と回答、台風や大雨が先行きにまで大きな影を落としている。中国、九州地域では、事前予約の悪さや日韓問題による航空路線の運休から、韓国からの来場者が減少すると予想され、〝やや悪くなる〟と判断している。
ちなみに、業種全般の10月のDI(原数値)をみると、現状判断が前月比9・4P下落の36・3、先行き判断が前月比6・9P上昇の43・6という結果だった。

関連記事:2019/11/9 景気判断9月、DI値は現状、先行きとも大きく回復

※「ゴルフ特信」第6443号より一部抜粋

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