一季出版株式会社

2020.06.04
2020/6/4 景気判断3月、新型コロナウイルスにより大幅悪化

内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の令和2年3月調査が8日に公表された。新型コロナウイルスの影響を大きく受けて、現状、先行きともDIがかつてないほどの大幅悪化となっている。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は6地域(2月6地域)計9人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(1人)、〝やや良くなっている〟0人(2人)、〝変わらない〟1人(1人)、〝やや悪くなっている〟1人(1人)、〝悪くなっている〟7人(3人)という結果だった。
独自にDIを算出すると3月は8・3で、前年の40・6から32・3ポイント(以下、P)もの下落となった。DIが10を下回るのは初めてのことだ。

3月は、月末に関東地方で突如雪が降りクローズを余儀なくされたゴルフ場があったものの、ほとんどの日は比較的穏やかな天気が続き、「今月の来客数は前年並みで悪くない。3か月前と比べても好調に推移している」(東海地域、支配人、変わらない)、「インバウンド客の来場が元々ないので、来場者数は影響を受けていない」(甲信越地域、経営者、悪くなっている)との説明がみられた。
しかし、新型コロナウイルス感染者が日増しに増えるなか、営業への悪影響は確実に出ており、大部分のゴルフ関係者が企業コンペを中心にキャンセルが多くなっているとの回答だった。

一方、『先行き判断』は6地域(2月6地域)計9人(8人)が回答。それによると〝良くなる〟は0人(1人)、〝やや良くなる〟0人(0人)、〝変わらない〟2人(1人)、〝やや悪くなる〟1人(4人)、〝悪くなる〟6人(0人)。この結果、先行きのDIは13・9で前月の31・3から17・4Pの下落となった。
先行きに関しても、いつ終息するかもわからない新型コロナウイルスへの懸念が大きく、「消費税増税、働き方改革、最低賃金上昇、令和元年の台風19号の被害、雪不足、新型コロナウイルスと、良い材料が見つからない」(甲信越地域、経営者、悪くなる)と、悲観的な声もあった。
なお、業種全般の3月のDI(原数値)は、新型コロナウイルスの影響から現状判断が前月比11・5P下落の15・9、先行き判断が前月比7・9P下落の18・7という結果だった。

関連記事:2020/4/28 景気判断2月、新型コロナウイルスの影響出始める

※「ゴルフ特信」第6499号より一部抜粋

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