2025.10.21
2025/10/21 訪日外客数、今年上半期で最速2千万人突破
日本政府観光局(JNTO)は7月16日に、今年6月の訪日外客数を発表した。5月より減少したが、今年上半期累計では過去最高を記録した。
6月の訪日外客数は前年同月比で7・6%増の337万7800人(前年同月314万642人)となった。発表では6月は5月と同様に夏休みシーズン前となり、訪日需要が比較的落ち着く時期であるものの、多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪日需要の高まりがみられたこと等により、東アジアでは中国、韓国、東南アジアではシンガポール、インド、欧米豪では米国、ドイツを中心に訪日外客数が増加したことが今月の押し上げ要因になったとしている。また米国で単月過去最高を更新したほか、韓国や台湾、シンガポールなど15市場で6月として過去最高を記録した。1~6月累計では2151万8100人となり、過去最多の前年同期比で21・0%の大幅増となり、年間で初の4000万人超え(24年は3687万人)が見込めそうだが、6月の人数は今年4月や1月、5月、3月に次ぐ5番目の人数であり、上昇ペースに陰りが出てきた。
一方、観光庁のインバウンド消費動向調査によると、25年4~6月期の訪日外国人旅行消費額(速報)は2兆5250億円となり前年同期比18・0%増と推計された。国籍・地域別では、中国が5160億円(構成比20・4%、前年同期比17・6%増)と最も大きく、次いで米国3566億円(同14・1%、27・3%増)、台湾2915億円(同11・5%、10・8%増)、韓国2312億円(同9・2%、2・1%増)の順で米国が2位に躍り出た。1人当たり旅行消費支出推計額は23万9千円と推計されるとし、国籍・地域別にみると、英国(44万4千円)、イタリア(39万8千円)の順で高かった。
観光庁が各空港でアンケート調査した「インバウンド消費動向調査」の25年4~6月分は7191人から回答があり、回答した訪日客のうち37人(前年同期52人)が「ゴルフ場・スポーツ施設利用料」で消費したと回答し、前年同期より0・2ポイントダウン。国別で多いのは韓国9人(5人)、中国5人(6人)、香港(1人)とオーストラリアが4人(6人)、米国(18人)とフランスが3人(3人)など。「ゴルフ場・スポーツ施設利用料」の平均購入単価は2万5870円(5万2000円)で、タイ10万円、オーストラリア6万1894円、シンガポール3万3320円、韓国3万1643円など。
「ゴルフ場・スポーツ施設利用料」の実施比率は0・4%(0・6%)とダウン。特に米国は0・3%で1・4%からダウンしたのが目立った。
年間の訪日外客数が4千万人に到達したと仮定して、第2四半期のゴルフ実施率のままだとゴルフ実施人数は16万人と推定される。今回、ゴルフ人口の多い米国の訪日客が増えたにもかかわらず、ゴルフ実施率は大幅低下となったが、4~6月は比較的降雨が多く、6月は国内気温が過去最高を記録した影響もあると見られ、再び実施率が向上すれば年間20万人以上が見込めるのかもしれない。平和グループだけでも、韓国客中心にそれに近いゴルファーを数えており、施策次第でインバウンドゴルファーが増える可能性がありそうだ。