一季出版株式会社

2023.07.08
2023/7/8 2月動態統計速報、ゴルフ場は9・7%増と勢い取り戻す

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2023年2月分の速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は52万641人で、前年同月比5・0%増加した。売上高は50億05百万円で前年同月比9・7%増加した。利用者数は4カ月振りの増加、売上高は3カ月振りの増加となり、天候回復により好転した。

2月の内訳をみると、利用料金収入は9・3%の増加で平日が11・6%増、土・日祝日は7・2%の増加となった。曜日別での利用者数は、平日で会員4・6%増、非会員6・0%増、土・日祝日は前年より1日少ないものの会員4・4%増、非会員4・1%増となった。最強寒波があった1月に比べ営業日数が5・6%増の17・0日と比較的好天に恵まれた。キャディフィは4・1%増、食堂・売店(直営)収入は15・9%増と大きく回復した。
2月の18ホール換算(営業ホール数は前年同期比0・3%増)は、利用者数4・7%増、売上高9・4%増と大幅に好転。食堂・売店は15・6%増となったこともあり、客単価(1人当たり利用額)は前年同月比4・4%増の9613円となった。これは今年1月の9999円には及ばないが、2月としてはコロナ前(好調が続いた令和2年2月9438円)より1・8%上回った。原材料費や光熱費の高騰に伴い食堂やプレー料金が値上がりするとともに、感染症対策緩和によるコンペなどの食堂の利用増も押し上げた。

一方、ゴルフ練習場の2月は利用者数が土・日祝日に前年同月比8・8%減でトータルでは4・2%の減少、売上高も6・3%の減少となった。これで利用者数、売上高とも4カ月連続の減少となった。
対個人サービスでは遊園地・テーマパークが111・3%増(16カ月連続増)と好調で、ボウリング場39・9%増(同)、パチンコホール13・8%増(8カ月連続増)と戻りが鈍かったサービス業も回復している。ゴルフ練習場はコロナ禍で特需が続いた反動で昨年3月以降で売上高が対前年同月を上回ったのは3カ月だけと対照的となっている。

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「ゴルフ特信」第6928号より一部抜粋

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