一季出版株式会社

2023.01.06
2023/1/6 9月家計調査、人口最大の50代が用具、プレー支出旺盛

総務省統計局がまとめた2022年9月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は前年同月比実質0・2%増加(5カ月振り増加、名目3・7%増加)、消費支出は実質1・8%増(3カ月振り増加、2・3%増加)とともに上昇した。
ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の9月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり11回で前年同月比1回、8・3%減で4カ月振りの減少、1世帯当たり支出平均は741円で97円、45・2%の増加となり、4カ月連続増となった。また9月のゴルフ用具の購入頻度では100世帯当たり1回で前年同月と同じ、1世帯当たりの支出平均は110円で71円、39・2%の大幅減少となり、7月39・3%減、8月41・5%に続き大幅に低下した。
9月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が21回(前年同月は24回)で最多となり、次いで70歳以上13回(12回)、50代12回(11回)、40代3回(4回)、30代1回(3回)、29歳以下0回(1回)となり、50代が9・1%増、70歳以上が8・3%増と増加したものの60代は12・5%減、40代25・0%減、30代66・7%減、29歳以下100%減と若者の低調さが続いた。

プレー料金支出額では60代が1243円(1393円)とここ数年で最多レベルの8月1621円から大幅低下。次は50代947円(585円)、70歳以上845円(648円)、40代214円(207円)、30代46円(159円)、29歳以下0円(23円)となり、50代が61・9%増、70歳以上は30・4%増で唯一3カ月連続増加を記録、40代は3・4%増とコロナ禍で落ち込んでいた世代が盛り返したが、主力の60代が10・8%減、昨年まで伸びが目立った29歳以下(100%減)と30代(71・1%減)は低調のままであった。
1~9月のプレー料金支出額を仮に算出すると、頻度で前年を上回ったのは9・4%増の60代だけ。支出額では、70歳以上(15・3%増)と50代(3・4%増)が堅調で60代(0・2%減)は前年同期並み、40代(3・2%減)、それと30代(15・2%減)、29歳以下(62・7%減)の落ち込みが目立った。
一方ゴルフ用具の9月の世代別消費支出では、支出金額最大は50代294円(132円)で、40代168円(332円)、次いで60代98円(325円)、70歳以上16円(74円)、30代0円(34円)、そして29歳以下0円(308円)。
1~9月では70歳以上10・2%減、60代13・6%減、50代27・2%減、40代41・0%減、30代67・4%減、29歳以下は100%減。全体では27・0%の減少となり、特に若者は勢いがなくなっている。

家計調査からみると、今年はコロナ初期や昨年までリードしてきた若者の勢いが完全になくなり、コロナで活動を控えていた高齢者が回復している状況。人口比率で最も多い50代が9月にゴルフ用具支出で122・7%増、プレー料金支出が61・9%増となっており、周りの世代に遅れてゴルフ熱が増している可能性を示唆している。

関連記事:2022/12/4 8月家計調査、60代中心に50代以上プレー支出旺盛

※「ゴルフ特信」第6868号より一部抜粋

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