一季出版株式会社

2022.11.29
2022/11/29 8月動態統計、ゴルフ場売上高12・7%増と好調続く

経済産業省は先ごろ「特定サービス産業動態統計」の令和4年8月分の集計速報を発表した。ゴルフ場は令和2年夏から回復の一途を辿り、その勢いはまだ続いている。
8月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は5~7月に記録した100万人台には届かなかったが、96万9607人で前年同月比7・6%の増加、売上高は87億62百万円で前年同月比12・7%の増加となり、利用者数、売上高とも今年3月から6カ月連続の増加となった。
8月は、利用料金収入が平日で21・0%増、土・日祝日で5・0%増。その他売上高では食堂・売店(直営)20・7%増、キャディフィ1・3%増となった。利用者数は平日で会員9・1%増、非会員14・8%増、土・日祝日は会員3・6%減、非会員1・2%増となり、平日の利用・売上増や食堂・売店(直営)売上が貢献した。

8月の18ホール換算は、集計ホール数が前年と同じことから利用者数7・6%増、売上高12・7%増。客単価(1人当たり利用額)は9037円(前年同期8632円)となり、前年同月比は4・7%の増加となった。1日当たりの利用者数は6・2%増の122・0人となっている。
コロナ期前の19(令和1)年8月と比較すると、18ホール換算では利用者数が10・1%増、売上高は6・3%増、また食堂・売店(直営)売上も1・2%増とコロナ期前を上回った。会員の利用が10・8%増、非会員9・8%の増加で、1日当たり利用者数も12・0%増加した。コロナの緊急事態宣言等の反動から記録的な利用があった20(令和2)年8月との比較では利用者数は1・8%減だが、売上高は3・9%増加している。
キャディフィが大幅に減少している以外は、コロナ前よりも好業績となっており、会員のアクティブ化や、平日の大幅利用者増に支えられ安定した増収に繋がっている。

一方、8月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比0・9%減(前年同期は2・0%増)、利用者数は土・日祝日で6・6%減(8・9%減)、トータルでは1・8%減(2・9%増)となった。1年半ほど続いた特需状態が薄れ、利用者数はこれで5カ月連続減となったが、売上高は2カ月振り減と前年同月に達しなかった。
8月の対個人サービス業の売上高は、遊園地・テーマパーク161・0%増、ボウリング場30・0%増、フィットネスクラブ7・3%増、パチンコホール5・9%増と、コロナ禍での行動規制が大きく緩和された影響で、遊園地・テーマパークを筆頭に、インドア等のレジャーも回復した。その中でゴルフ場は12・7%増と大幅に伸びたが、ゴルフ練習場は0・9%減と2カ月振りにマイナスとなった。コロナ初期の2020年に突出して恩恵を受けた練習場は減少したものの、高水準のレベルは維持した。

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※「ゴルフ特信」第6854号より一部抜粋

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