一季出版株式会社

2022.11.06
2022/11/6 7月動態統計、ゴルフ場・練習場とも売上高プラスに

経済産業省は9月9日に「特定サービス産業動態統計」の令和4年7月分の集計速報を発表した。ゴルフ場はコロナ初期の大幅減から一転して令和2年夏から回復の一途を辿っており、その勢いはまだ続いている。
7月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は5月、6月に続き100万人の大台を超える101万8426人で前年同月比0・5%の増加、売上高は97億45百万円で前年同月比6・5%の増加となり、利用者数、売上高とも5カ月連続の増加となった。
7月は、利用料金収入が平日で11・2%増、土・日祝日で3・8%増。その他売上高では食堂・売店(直営)9・4%増、キャディフィ0・8%増となった。利用者数は平日で会員1・6%減、非会員4・4%増、土・日祝日は会員2・3%減、非会員2・1%減となり、非会員の平日利用増や食堂・売店(直営)売上が貢献した。
7月の18ホール換算は、利用者数0・9%増、売上高6・9%増。客単価(1人当たり利用額)は9569円(前年同期9028円)となり、前年同月比は
6・0%の増加となった。1日当たりの利用者数は0・5%増の126・5人となっている。

コロナ期前の19(令和1)年7月と比較すると、18ホール換算では利用者数が10・8%増、売上高は10・3%増と、利用者数の増加と同様に売上高もコロナ期前を上回った。ただ会員の利用が18・6%増加したのに対し、非会員は7・8%の増加だった。7月の前年同期比較は会員の利用が1・7%減に対し、非会員は2%増とまだ伸びており、ここにきて会員の伸びが頭打ちとなり、非会員の伸びが目立ってきている。
一方、7月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比0・4%増(前年同期は2・1%増)、利用者数は土・日祝日で1・3%増(8・3%増)、トータルでは0・9%減(1・3%増)となった。1年半ほど続いた特需状態が薄れ、利用者数はこれで3カ月連続減となったが、売上高はかろうじて4カ月振り増加と踏みとどまっている。

7月の対個人サービス業の売上高は、ボウリング場33・9%増、遊園地・テーマパーク91・2%増、フィットネスクラブ8・8%増と、コロナ禍で落ち込んでいた業種の回復が目覚ましい。パチンコホールも0・7%増で下げ止まりつつあるようで、新規感染者数は夏にかけて増加したがインドア等のレジャーもかつてほどの影響は和らいだようだ。外出行動が以前に戻ったわけではないのでゴルフ練習場、ゴルフ場はまだ環境的に恩恵が続いている。

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※「ゴルフ特信」第6846号より一部抜粋

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