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2022.10.20
2022/10/20 コロナ期挟みゴルフ人口大幅減も団塊ジュニアが存在感

余暇活動等の調査で最大のサンプル数を集計している総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」が、8月31日に発表された。5年ごとの調査のため総人口が減少を始めた影響やコロナ期を挟んだことから変容が見られ、これまでのデータでは見られない団塊ジュニアが人口、ゴルフ人口とも存在感を増し、団塊世代の孫世代ともいうべき若者世代がやはり大幅に増加した結果となった。
同調査は昭和51年10月以来5年ごとに実施。今回は全国約9万1千世帯における10歳以上の世帯約19万人を対象とし、今回公表の集計対象は「調査票A」について回答した約18万人の集計となっている。調査は令和3年10月20日現在で行った。

調査結果によると、過去1年間にゴルフ(ゴルフ練習場を含む)を行った10歳以上の人数は773・8万人となり、前回調査の平成28年の890万人(平成23年は924万人)に比べ116・2万人、13・1%の大幅減少となった。平成8年調査以降連続しての減少で、28年は3・7%減と減少率は狭まっていたが、令和3年は平成13年社会生活基本調査(ゴルフ人口1254・1万人、18・4%減)に次ぐ、減少幅となった。

年齢別のゴルフ人口では、50~54歳が79・6万人で最も多く、次いで45~49歳が73・4万人で、70~74歳は71・1万人となり、総人口で上回る団塊ジュニアが親世代の団塊世代をゴルフ人口で上回った。増加率では7・3万人で55・2%増だった85歳以上、そしてコロナ期に増えたといわれた若者世代の20~24歳が25・4%増、前記の70~74歳が20・9%増だった。一方で団塊世代の抜けた65~69歳は30・4%減、30代や40~44歳、団塊ジュニアの一部抜けた45~49歳も19・5%減、小・中学生世代の10~14歳も23・2%減。
また行動者数の10歳以上人口に占める割合(以下「行動者率」)は6・9%で、5年前より1・0ポイントもダウンした。コロナ禍もあり50歳前後を中心に2割以上減少する世代もあった。一方でゴルフ人口も増えた15~19歳、20~24歳、85歳以上は2割以上と高い。

ゴルフをした人の平均行動日数は4・6日増の32・9日となった。20代筆頭に若い世代で激増した。その結果、推定延べ行動日数は何と5年前を上回った。コロナ禍で主力世代のゴルフ手控えもあったが、若者の新規ゴルファーと高齢者を中心としたコア世代が回数を増やした結果だ。

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※「ゴルフ特信」第6840号より一部抜粋

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