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2022.02.14
2022/2/14 2020年度全国ゴルフ練習場、バブル期上回る活況

ゴルフ練習場業界の専門紙「月刊ゴルフレインジ」(東京都渋谷区)を発行するケージーアール出版と、系列調査機関である㈱ゴルフ経営研究所は、2020年度(20年4月1日~21年3月31日)の「全国ゴルフ練習場の施設数と利用状況」の合同調査結果を「月刊ゴルフレインジ」2月号(1月25日発行)で発表した。
同調査によると20年度の延べ利用者数は9048万9千人で、前年度比286万4千人増(前年度は117万7千人増)、率では3・3%増(1・4%増)と2年連続の増加となった。
同紙によると20年度はコロナ禍で懸念されたものの、6月以降に大幅に回復した。延べ利用者数が9000万人を回復するのは13年度以来7年ぶり。

20年度の利用者数はピーク時である1991年度の1億5329万8千人と比較すると6280万9千人減、率にして41%の減少とマーケットは大幅縮小したが、その分施設数がピーク時比で45・1%減少したことにより、活況を呈している。
20年度の施設数は2976施設で、前年度比74施設減、率では2・4%減(前年度1・0%減)となっている。新設が20施設(45施設)と前年度より25施設減少し、閉鎖は94施設(77施設)で、差し引き74施設(32施設)の減少となった。
これは施設数のピーク時である1992年度の5420施設と比較すると、20年度は2444施設(閉鎖数は3267施設、新設823施設)もの減少で、率では45・1%減となった。これで施設数は1993年度から28年連続の減少となっている。
20年度の1施設当たりの利用者数は3万406人で、前年度比1677人増、率では5・8%の増加となった。7年連続の増加で、利用者数が増えた一方、施設数が減少したため2014年以降1施設当たりの利用者数がプラスに転じていたが、20年度の1施設当たりの利用者数3万406人は、バブル期をも上回り、1965年の統計以来初の3万人台を記録することになった。

施設数を都道府県別にみると、増加したのは宮崎と沖縄の2県のみで、逆に減少したのは神奈川7施設減、愛知・大阪5施設減、北海道・静岡4施設減、千葉・兵庫・広島・福岡3施設減、宮城・山形・茨城・栃木・東京・新潟・長野・三重・滋賀・奈良・島根・岡山・熊本・鹿児島2施設減、秋田・群馬・山梨・岐阜・京都・和歌山・高知・長崎1施設減となり、前年と同じは12県だった。比較的都市部とその近隣で施設減が目立つ。
延べ利用者数を都道府県別にみると、東京の1251万7千人(2・1%減)が最も多く、次が愛知の826万7千人(4・3%増)、以下神奈川691万6千人(0・8%増)、大阪651万7千人(2・5%減)、埼玉653万3千人(6・7%増)、千葉600万7千人(8・8%増)と続いた。増減率では増加が沖縄17・3%増、宮崎13・1%増、佐賀9・3%増、千葉8・8%増、青森8・3%増、茨城8・0%増と続いた。一方減少は大阪2・5%減、島根2・3%減、東京2・1%減の3都県のみで主因は大型施設の閉鎖によるものと推測される。
1施設当たりでの利用者数最多は大型施設の多い大阪の6万7186人(2・5%増)、2位は奈良の4万9694人(5・9%増)、3位は神奈川4万7048人、4位は前年2位の東京4万5850人、5位は愛知の4万3283人と大都市部とその周辺県が上位となった。

同紙の報告では、20年度から21年度は新型コロナにより、練習場はブーム期に匹敵する集客があるものの、都市部に近い大型施設は親会社の経営事情から、関連会社の練習場用地を売却し乗り切る「コロナ補填閉鎖」が何例か出ているという。
神奈川県横浜市の杉田ゴルフ場は親会社の西武ホールディングスが128億円で用地を売却した。同紙では売却や閉鎖した主な施設の一覧も掲載している。
また同紙の報告によると、練習場の施設分布は関東に全体の3分の1が集中している。しかも最多の東京は273施設だが、23区内は屋外タイプが26%で大半がインドア。インドアは閉鎖、開設が容易で、判明していない施設があることが予想されるという。
都内や都市部でさえ、コロナでの閉鎖で一時期インドア施設が減ったことから、インドア比率は東京で施設数の74%、大阪40%、神奈川36%に若干落としたが、それでも全国では2割を超えているという。
いずれにしても、バブル期を超えるゴルフ練習場の活況が、ゴルフ場にも波及するのか注目される。

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※「ゴルフ特信」第6756号より一部抜粋

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