一季出版株式会社

2022.02.03
2022/2/3 動態11月速報、G場売上2・9%増、練習場4・8%増

経済産業省は「特定サービス産業動態統計」の令和3年11月分の集計速報を発表した。
11月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は89万7003人で前年同月比1・6%の増加(前年同月は1・7%増)、売上高は90億27百万円で前年同月比2・9%の増加(5・5%減)となり、ともに3カ月連続の増加となった(今年2月から7月まで6カ月連続増加)。
利用者数は10月の106万人からは減少したが、11月は土・日祝日が前年より1日少なかったことを勘案すれば堅調な数値となった。

11月の内訳は、利用料金収入が平日で9・2%増(7・6%減)、土・日祝日で1・3%減(1・1%増)。その他売上高では食堂・売店(直営)2・2%増(14・6%減)、キャディフィ0・2%減(6・2%減)。利用者数は平日で会員2・5%増、非会員7・2%増、土・日祝日は会員4・9%減、非会員2・9%減となった。営業日数は2・0%増であった。
11月の18ホール換算は、利用者数1・6%増、売上高2・9%増。客単価(1人当たり利用額)は1万64円となり、前年同月比は1・3%の上昇となった。この客単価が1万円を超えたのは令和2年12月の1万26円以来で徐々に単価も戻っている。また1日当たりの利用者数は125・6人で0・3%減だった。

今年の四半期毎では1~3月が利用者数3・0%増(1・7%減)、売上高0・9%増(4・1%減)、4~6月は33・6%増(28・1%減)、50・6%増(42・2%減)、7~9月は2・7%増(1・2%減)、5・0%増(11・0%減)で10月は8・6%増、12・5%増と好調だったため年間でも相当な増加が期待できる。本紙の単純比較で利用者数は11月までで年間13・3%増、売上高16・6%増となる。一昨年と比べると令和3年は売上高こそ6カ月間でマイナスとなったが、利用者数は2カ月が小幅なマイナスになっただけと好調だ。

一方、11月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比4・8%増(9・9%増)、利用者数は土・日祝日で4・3%減(14・1%増)、トータルでは2・4%増(11・7%増)と昨年後半からの特需状態を維持した。これで利用者数は17カ月連続増加、売上高でも14カ月連続増となった。単純比較で練習場利用者数は11月までで年間26・3%増、売上高28・9%増となる。
11月の対個人サービス業の売上高でみると、前年の反動で伸びている結婚式場業の21・9%増の他、趣味・娯楽関連では遊園地・テーマパークが29・8%増と大幅なプラスに転換、ボウリング場も4・4%増となったが、パチンコホールは4・1%減とマイナスが続いた。11月はコロナ感染者数が落ち着いた影響もあるとみられるが、今般のオミクロン株の影響が新年に入ってどうなるのかも気がかりになっている。

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※「ゴルフ特信」第6751号より一部抜粋

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