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2021.12.13
2021/12/13 景気ウォッチャー10月、G場は現状、先行き共DI50超

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和3年10月調査が9日に公表された。10月は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置がそれぞれ解除され、新型コロナウイルスの感染が沈静化している状況から、ゴルフ場のDIが現状、先行きともに標準の50を超えている。
同調査によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ関係者は5地域(9月5地域)計6人(6人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は4人(2人)、〝変わらない〟は1人(2人)、〝やや悪くなっている〟は0人(1人)、〝悪くなっている〟は1人(1人)という結果だった。独自にDIを算出すると10月は58・3となり、前月の45・8に比べ12・5ポイント(以下、P)の上昇となっている。

10月は緊急事態宣言等が解除されたのに加え、天候にも恵まれて人流が増加。南関東地域、東海地域、九州地域では秋のゴルフシーズンでもあることからゴルフ場入場者や稼働率が順調に推移しており〝やや良くなっている〟との判断だった。もっとも、「レストラン部門の売上は伸び悩んでいる」(東海地域、支配人)、「コンペがまだ少ない状況である」(中国地域、営業担当、変わらない)、「企業名を冠したゴルフコンペなどの自粛の動きは継続しており、全体的な収益性は低下している」(南関東地区、経理担当、やや良くなっている)などと、経営面では課題があるとしている。
一方、『先行き判断』は5地域(9月5地域)計8名(8名)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は4人(3人)、〝変わらない〟は2人(1人)、〝やや悪くなる〟1人(2人)、〝悪くなる〟は1人(2人)。これにより、先行きDIは53・1で前月の50・0から3・1P上昇している。

先行きも、新型コロナウイルス感染の第5波収束によって「ゴルフ場の入場者は、コロナ禍でも余り影響がなく推移しているので、よほど天候が悪化しない限り、今のところ景気は変わらない」(東海地域、支配人、変わらない)、「県の経済対策、冬のイベントの実施などで、景気はやや良くなる」(中国地域、営業担当、やや良くなる)、「GoToキャンペーンが始まれば、しばらく入場者は順調に推移する」(九州地域、従業員、やや良くなる)と、前月に引き続いて明るい判断となった。その一方で、新型コロナウイルス感染第6波への懸念を示すウォッチャーもいたが、懸念はしているものの「ストレス発散の場が求め直されるような流れになるのではないか」(南関東地域、経営者、やや良くなる)と前向きだ。
なお、業種全般の10月DI(原数値)は現状が56・2で前月比12・9P上昇、先行きが58・3で同1・6P上昇と、ゴルフ場とほぼ同じ動きとなっている。

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※「ゴルフ特信」第6728号より一部抜粋

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