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2021.09.25
2021/9/25 ツアー関係5団体、ガイドラインを8月23日改訂

公益財団法人・日本ゴルフ協会、公益社団法人・日本プロゴルフ協会、一般社団法人・日本女子プロゴルフ協会、一般社団法人・日本ゴルフツアー機構、一般社団法人・日本ゴルフトーナメント振興協会の5団体によるゴルフ関連5団体新型コロナウイルス対策会議は、「日本国内プロゴルフトーナメントにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」を8月23日付けで改訂(ver.6)した。
今回の改訂は今年2月18日改訂(ver.5)をベースに、スポーツ庁の通達や他スポーツ団体の提言を参考にしながら、今回も感染症専門医である東邦大学炭山嘉伸理事長監修のもと、編集したとしている。

今回の主な改訂ポイントは、①催物制限基準、②クーラーボックス・ドブ漬け使用時の注意、③オンサイト検査、④ワクチン接種者について、⑤暫定的な濃厚接触者の追跡、⑥マスク着用義務の強化について、⑦熱中症と新型コロナウイルス感染症の見分け方に関して、⑧新型コロナウイルス感染症対策10箇条(案)。
①催物制限基準は、2021年開催基準をステージ4~Ⅱ・Ⅰまでの警戒レベル(政府)により表組で説明。
②クーラーボックス・ドブ漬け使用時の注意では会場での「製品(水・氷・飲料)の管理」や管理・運用を行う者の体調管理・手指消毒・マスク着用、共有部分・共有備品のこまめな消毒、製品の水滴をとるためのペーパータオルの用意(個人のタオルは可、共有のタオルは不可)や手指消毒、除菌シートを合わせて準備するなどの細かな注意を定めた。
③オンサイト検査(抗原定性検査)は、発熱・体調がすぐれない場合、発症者との濃厚接触の可能性がある者に対して、抗原定性検査(簡易キットによる検査)をするもの。
④ワクチン接種者については、厚生労働省の見解をもとにワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する場合はある。またワクチンを接種して免疫がつくまでに1~2週間程度かかり、免疫がついても発症予防効果は100%ではない(日本では94~95%)と紹介している。
⑤暫定的な濃厚接触者の追跡では、陽性感染者が発生した場合には、即座に保健所による濃厚接触者認定を行うが5団体では、保健所による「濃厚接触者の判定」に時間を要し、大会が中断・中止する状態となる前に独自の濃厚接触者認定及び隔離を行い、万全を期して大会を継続するように努めることを決定したという。
⑥マスク着用義務の強化については、全国的な感染拡大が続く中、緊急事態宣言の発令や、まん延防止等重点措置地域が増加していおり、これらの状況を理解し、大会を守るために出場選手及びキャディに、ラウンド中のマス着用を求めた。当面の間、緊急事態宣言発令期間、会場内ではショット時を除いて、マスクを着用する。キャディは常にマスクを着用。ラウンド中の選手・キャディ・同伴競技者同士の会話を必要最小限にする。マスクを外す場合には、発話をせず、人との距離を1m以上確保するとした。
その他、⑦熱中症と新型コロナウイルス感染症の見分け方や⑧新型コロナウイルス感染症対策10箇条(案)では、すべての参加者は個人防衛に努める、集団防衛を遵守する、大会を継続するために絶対にクラスターを発生させないことを標榜し確認する考えだ。

ゴルフ場関係では、一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK)と公益社団法人・日本パブリックゴルフ協会とで新型コロナウイルス感染症感染拡大防止ガイドラインを定めており、NGKでは「当ガイドラインをマスク着用を推奨しており、今回特に改訂する予定はないが、8月末の会報で接触部分の感染対策を強化するよう案内する考えです」と話している。

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※「ゴルフ特信」第6696号より一部抜粋

 

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