一季出版株式会社

2021.08.09
2021/8/9 5月家計調査、29歳以下のプレー費用が爆発的増加

総務省統計局がまとめた2021年5月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上世帯の収入は2・7%減少(実質2・6%減)も、消費支出は11・5%増加(11・6増)と前年のコロナ禍の反動で引き続き大幅増加した。
ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の5月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり12回で前年同月と比べ71・4%増、1世帯当たり支出平均は828円で前年同月比107・0%増であった。また、5月のゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり2回で前年同月比100・0%増、1世帯当たりの支出平均は183円で前年同月比173・1%の増加となった。

5月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が18回(125・0%増)で最多、70歳以上も15回で前年同期より50・0%増えた。次に多いのが12回で50代、以下20歳以下11回、40代5回、30代2回で、4月に1回とプレー料金支出の頻度が下がっていた29歳以下が11回の過去最多(これまでは今年3月の7回が最多)となり、V字回復を果たした。
5月のプレー料金支出額では60代が1368円(138・3%増)でトップを継続、以下70歳以上1042円(76・6%増)、29歳以下903円(前年同月データなし)、50代743円(142・0%増)、40代319円(147・3%増)、30代72円(53・2%減)と続いた。60代は昨年7月以降、11カ月連続の増加。29歳以下は今年3月の478円が1月の336円を上回り最多だったが、4月にそれまでの6カ月連続増加が止まり下降場面に転落かと思いきや5月はなんと3月の倍額近い消費額となり、ゴルフプレー消費面でも存在感を増している。

1~5月を単純集計した前年同期との増減率では平均がプレー料金の頻度で28・2%増、料金で28・6%増と好調。世代別では29歳以下の頻度で172・7%増、支出金額で317・3%増、次の60代は頻度で37・9%増で、50代の73・9%増より伸び率は及ばないものの支出金額では74・6%増と市場をリードしている。ちなみにコロナ禍前の一昨年1~5月の比較では今年は平均で頻度10・7%減、支出金額13・1%減と冴えないが、20歳以下は頻度650・0%増、支出金額692・8%増と激増している。
また、5月のゴルフ用具の支出では頻度で50代が3回で426円、60代は2回150円、70歳以上1回150円、40代2回139円、29歳以下2回90円、30代0回3円となった。30代は昨年2月等のゴルフ用具支出で爆買いがあり、夏以降のプレー料金支出が好調だったが29歳以下が大幅に伸びるにつれ市場の主役が60代や29歳以下に取って代わられていた。30代のゴルフ用具支出は4月に60代に次ぐ245円だったが、その反動があるのかも知れない。
コロナ禍の行動制限が続いているうえ、4月に松山英樹プロのマスターズ優勝、6月の全米女子オープンで笹生優花と畑岡奈紗の日本勢によるプレーオフでの笹生プロの優勝とゴルフが注目される状況が続き、ゴルフへの消費を増やしているのは間違いない。

29歳以下の消費動向をつぶさに見ていくと、5月の消費支出は23万6367円(全体平均は28万1063円)でコロナ禍の反動で昨年5月よりも支出額は7・4%増(全体平均は前記の11・5%増)と戻したものの、食料はカップ麺や即席麺、パスタなど低価格の消費が伸びて食料の支出額を抑えている。また教育・養育費や携帯電話料金が激増するなかで趣味の音楽や飲酒代・交際費を増やすなどコロナ下らしい選択的消費傾向を強めており、ゴルフもその消費性向に合致したものとみられる。これは他の世代にも少なからず見られた傾向で、ゴルフ消費の好循環がいつまで続くのか注目される。

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※「ゴルフ特信」第6678号より一部抜粋

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