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2021.05.29
2021/5/29 首都圏等10県の2020年入場者、前年比7・34%減に

首都圏等10県の2020年1~12月入場者状況が、本紙の調べでこのほど判明した。
東京都を除く茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、長野県、山梨県、静岡県の計10県のゴルフ場利用税に基づく入場者状況をまとめたもの。
それによると、10県の施設数(コース数)は、昨年12月末時点で846コースとなり、前年同期の859コースより13コース、1・51%減った。県別では、群馬県が6コース減少したのをはじめ、栃木県4コース減、茨城、長野、静岡3県各1コース減となっており、メガソーラー転用や天候被害からの復旧困難などを理由にゴルフ場を廃業するケースが目立つ。

2020年の年間延べ入場者は、846コースで3216万4244人を数え、前年同期(859コース集計)の3471万1645人に比べ254万7401人、率にして7・34%減少している。半期ごとでは、上半期(1~6月)が1337万6306人で19・47%減、下半期が1878万7938人で3・80%増となり、新型コロナウイルス感染の急拡大による緊急事態宣言で大きく落ち込んだが、後半で盛り返しをみせている。
県別の状況をみると10県すべてで前年を下回り、山梨県(41コース)の前年同期比4・17%減をはじめ、以下、千葉県(163コース)4・76%減、茨城県(114コース)5・54%減、新潟県(43コース)6・18%減、栃木県(119コース)7・19%減、静岡県(93コース)7・84%減、神奈川県(52コース)8・90%減、埼玉県(83コース)9・83%減、長野県(70コース)11・83%減、群馬県(68コース)12・27%減と続いた。

月別の動向では、1月が4・88%減とマイナススタートとなったものの2月に暖冬と土・日祝日の増加で26・09%増を記録し大きく弾みをつけた。しかし新型コロナウイルスが世界的に感染拡大したことから3月13・40%減、日本国内でも緊急事態宣言が発出されたことで4月43・71%減、5月38・23%減と激減した。6月は15・49%減と4カ月連続で2桁減少となり、7月は8・59%減と若干持ち直した。8月に一転して19・26%の増加を記録すると、9月は9・91%減と再び大きく落ち込んだものの、10月以降は10月10・19%増、11月6・62%増、12月7・53%増と順調に推移している。後半に入場者が増加したのは、ゴルフが屋外スポーツで3密が避けられると注目され若年層を含む新規客が急増したこと、台風が少なく天候にも恵まれたことなどが要因といえるだろう。

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※「ゴルフ特信」第6643号より一部抜粋

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