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2020.08.23
2020/8/23 小樽カントリー倶楽部(北海道)7月から浴場施設完全営業再開

県境をまたぐ移動が解禁されたものの、浴室の利用をシャワーのみに制限しているゴルフ場も依然多い。
そのなかで、北海道を代表するコースでもある小樽カントリー倶楽部(新コース18ホール、旧コース9ホール、北海道小樽市)は、7月1日から浴場施設の完全営業を開始するとゴルフ場ホームページで明らかにした。

浴場施設の営業時間は午前11時から最終組ホールアウト後30分まで。利用条件として、①密集を防ぐため最大利用人数「男性12名迄・女性3名迄」とし、最大人数が利用の場合はご利用をお控え下さいとした(旧コースのシャワールームは男性2名迄・女性1名迄としている)、②飛沫感染を防止するため、浴場内での会話は極力お控え下さい、③発熱や軽度であっても咳・咽頭痛等の症状がある方のご利用はお控え下さい、④所定位置の脱衣棚以外のご利用はご遠慮申し上げます、⑤ご利用前後の手指消毒をお願い申し上げます--と案内している。
木村浩美支配人によると、現状来場者の1割ほどしか浴室は利用しないというが、これから道外の利用者が増えるのに備えて、浴室の利用を開始したという。まだゴルフ場業界に浴室利用の明確なガイドラインがないだけに、換気や三密回避に気をつけたという。特に同CCの場合、換気扇が1つしかなく換気を増強するのに費用を費やした。距離を保つための利用者制限は脱衣棚の一部を封鎖することで、男性で12名、女性で3名以上利用できないようにコントロールした。ドライヤーは消毒液をおいて設置し、化粧品はボディソープとシャンプー、リンスだけでそれ以外撤去した。

ちなみに、浴場施設に関しては大手のアコーディアやPGMグループであってもシャワー中心の営業で、ゴルフ場の団体が作ったガイドラインには、「浴室並びに脱衣室の使用は閉鎖する」との一文があり、使用が前提となっていない。このため一部ゴルフ場では公衆浴場のガイドラインを参考にして浴室の使用を再開したコースもある。

参考までに、全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会が5月29日に策定した「浴場業(公衆浴場)における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」で関係するところを掲載する。
 ④「脱衣室」(※感染リスクが比較的高いと考えられるため留意する)。
・対面での会話を控えるよう利用客に注意を促す。
・対人距離を確保するよう利用客に注意を促す(できるだけ2mを目安に(最低1m)確保するように努める)。適切に換気する。
・共有する物品(ロッカー、脱衣箱、ヘアドライヤー等)は、定期的に清掃消毒する。
・入退室の前後に手指消毒又は石鹸と流水による手洗いをするよう促す。
・化粧品・ブラシ等は持参するよう周知する。
 ⑤「浴室」
・洗い場、浴槽内における対人距離(できるだけ2mを目安に(最低1m)確保するように努める)の確保を促す。洗い場、浴槽内における会話を控えるよう促す。風呂桶など共有する物品は使用後に流水で水洗いするよう促す。適切に換気する。
 ⑥「サウナ室」
・一度の利用人数や時間に制限を設けるなど密にならないようにする。
・会話を控えるよう促す。
・対人距離を確保するよう利用客に注意を促す(できるだけ2m目安に(最低1m)確保するように努める)。

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※「ゴルフ特信」第6531号より一部抜粋

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