一季出版株式会社

2020.07.11
2020/7/11 令和元年度動態統計、ゴルフ場売上高1・4%増

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の令和3年3月分の集計結果を発表した。
それによると、同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は58万2182人で前年同月比10・1%の減少、売上高は53億95百万円で前年同月比16・9%の減少で、売上高・利用者数とも2カ月振りの減少となった。

3月の内訳は、利用料金収入が平日で8・2%減、土・日祝日で21・5%の大幅減となった。その他売上高では食堂・売店(直営)が19・9%減、キャディフィ20・7%減となった。利用者数は、平日で会員1・4%増、非会員8・2%減、土・日祝日は会員5・0%減、非会員21・9%減となった。
1~3月では売上高3・2%減(前年同期は8・7%増)、利用者数1・3%減(10・8%増)となり、今年2月の2桁増加もあって四半期での大幅減少は免れた。
いうまでもなく、3月はコロナ拡大期で地域によっては週末の外出自粛が出されるなど土・日祝日が前年同月より1日少くなったこともあって、大きく影響した。

年度ベースの比較では、売上高は1・4%増(前年度は3・1%減)、利用者数は2・4%増(2・8%減)となり、売上高は2年度振りの増加、利用者数は4年度振りの増加と、年度を通してみると健闘した。
四半期別では売上高が7~9月8・6%増と前年の西日本豪雨の反動で大幅に増加、東日本では台風被害が影響した10~12月も動態統計地域では0・3%増、4~6月は1・3%減で、やはり1~3月は2月の健闘があっても一番の落ち込みとなった。利用者数では7~9月9・1%増、4~6月0・4%増、10~12月0・2%増で、1~3月のみ1・3%減となった。
3月の18ホール換算は、前年同月と営業ホール数が0・5%増加し、利用者数10・6%減、売上高17・3%減。客単価(1人当たり利用額)は1万円を割る9267円で、前年同月比756円、7・5%の大幅下落となっている。1日当たりの利用者数は135・1人で前年同月比8・5%の大幅減少となった。
一方、3月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比5・4%減、利用者数は土・日祝日で8・1%減で、トータルでは0・3%減となった。売上高は・利用者数とも4カ月振りの減少となった。年度比較では売上高2・0%増(前年度は4・5%減)で4年度振りの増加、利用者数は2・6%増(2・4%減)で2年度振りの増加となっている。

練習場は昨年夏からのしぶ子フィーバーや復活して来日でも優勝したタイガー・ウッズの活躍で盛り上がった。このためコロナ拡大期となった3月も週末の外出自粛や大型練習場の営業自粛もあったが、調査した稼働打席数が3・8%、550打席少ない1万3554打席ながら170万人の利用者を集めた。1打席あたりにすると今年3月は125・9人で前年同月より4・6人増えた。
ただこの活況も4月以降は緊急事態宣言が出されたことから、練習場も影響したことは間違いないと見られる。

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※「ゴルフ特信」第6514号より一部抜粋

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