一季出版株式会社

2019.01.21
2019/1/21 10月動態統計、売上高5・0%増 利用者6・3%増

 経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の平成30年10月の確報を発表した。

 同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は92万4371人で、前年同月比6・3%の増加。売上高も92億90百万円で前年同月比5・0%の増加となった。利用者数、売上高とも6カ月振りの増加で、29年10月と30年9月は度重なる台風が影響して利用者数、売上高とも2桁の大幅減だった反動の増加となった。10月に2桁の増加とならなかったのは土・日祝日の日数が前年より1日少なかったことも影響したようだ。
 
 10月の内訳をみると、利用料金収入は平日で13・0%増、土・日祝日は1・4%減。曜日別での利用者数は、平日で会員16・6%増、非会員9・4%増、土・日祝日は会員12・3%増、非会員6・6%減となった。食堂・売店(直営)は2・6%増、キャディフィは4・2%増となっている。
 10月の18ホール換算(「ゴルフ特信」集計、営業ホール数は前年同期比1・7%減)は、利用者数8・4%増、売上高7・3%増。客単価(1人当たり利用額)は1万50円となり、前年同月に比べ106円、1・0%ダウンした。
 同調査は29年1月分、30年4月分より一部数値に変更が生じたとして、経産省は伸び率を調整して発表している。1~10月の累計増減率は発表されていないが、1~3月が売上高2・0%減、利用者数3・4%減、4~6月も売上高1・9%減、利用者数2・1%減、7~9月は豪雨・猛暑・台風もあり、売上高13・4%減、利用者数13・5%減と大幅減少となっているため、10月の増加があっても累計では厳しい数値となりそうだ。

 またゴルフ練習場の10月は利用者数が土・日祝日に4・1%減少したが、全体では1・1%の増加、売上高は1・6%減で、利用者数は6カ月振りにプラス、売上高は7カ月連続の減少となった。
 今回発表されたサービス産業動態統計の対個人サービスのなかで好天の影響もあるのかゴルフ場は、遊園地・テーマパークの18・0%増とともに屋外型のサービスが順調だった。屋内型のボウリング場は9・1%減、パチンコホールは1・4%減だった。
2018/12/5  9月動態統計、売上高15・2%減、利用者数14・9%減
2018/10/22  8月動態統計、売上高・利用者数とも7・2%減

※「ゴルフ特信」第6322号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら