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2025.10.07
2025/10/7 NGK、24年度の全国ゴルフ場利用者数速報値を公表

一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK、東京都千代田区)は、先ごろ24年度の全国ゴルフ場利用者数速報値(プレー実行月は2024年3月~2025年2月)と2025年3月の全国ゴルフ場利用者数を発表した。
まず2024年度ゴルフ場利用者数速報値(プレー実行月は2024年3月~2025年2月)を8755万1千人、23年度比で227万人、率にして2・5%の減少になったと公表した。2023年5月のポストコロナ社会移行後、バブル的に増加したゴルフ場利用者数が急激に減少することが危惧されたが、幸い、減少スピードは増加時に比較してやや穏やかなものとなっているとし、この猶予期間を活用し、次に来る波に備える必要があると説いた。
そのヒントとして、2024年度の「ゴルフ場利用者数」が47都道府県中唯一、増加となった茨城県に見ることができるとしている。具体的には、茨城空港の活性化を目指した県主導の観光プロモーション活動が、その起爆剤となったようだと説明している。

一方、今年3月の全国ゴルフ場利用者数は、2070施設(前年度同月の2096施設に対して1・2%減)で680万人となり、前年同月比では5千人、0・1%の減少だったとしている。コロナ禍前の2019年3月度との比較では、7万6千人減少(1・1%減少)となり、3月度としてコロナ禍のピークとなった2023年3月の718万5千人から2年連続して減少したという。
説明では、地域的には関東甲信越1都9県が8万5千人減少(3・3%減)、九州8県が1万7千人減少(1・8%減)となった。この減少要因は、関東地方は月の上旬から中旬にかけて低気圧や前線の影響を受け易く、雨や曇りの日が多くなって10日程度の周期で気温が大きく変動し、寒暖差の激しい日が続いたために桜の開花時期も当初の予報より遅くなったこと。また、九州地方は、気温の変動が大きく、全体的には平年より暖かい傾向が見られたが、月の前半(上旬・中旬)は、低気圧や前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多く、日照時間も少なめで、西日本の日本海側では降水量が多くなったとしている。

また3月度の全国ゴルフ場利用者数は、前年同月から微減(0・1%減)と小康状態を保った状況となったが、全体の経済情勢としては賃上げを上回る物価上昇や米国の関税政策などによる不安定感が増す状況と説明。ゴルフ場業界は、景気情勢に左右されることが比較的大きいと言われる業種の一つとして、「一日でも、早く安定した状況となることを祈念するばかりです」と述べている。

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「ゴルフ特信」第7246号より一部抜粋

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