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2025.09.12
2025/9/12 景気ウォッチャー5月、先行きの判断DIが20台に低下

内閣府は6月9日、『景気ウォッチャー調査』の令和7年5月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(4月6地域)計12人(13人)となっており、最高評価の〝良くなっている〟は1人(1人)、〝やや良くなっている〟は3人(5人)、〝変わらない〟は2人(3人)、〝やや悪くなっている〟は5人(3人)、〝悪くなっている〟は1人(1人)。前月とは対照的に〝やや悪くなっている〟との判断が多くなっており、現状判断DIを独自に算出すると令和7年5月は45・8で前月の53・8に比べ8・0ポイント(以下、P)下落。再び標準DIの50を割った。

5月は始めがゴールデンウイークだが、「3か月前と比較すると、来場者数は120%増加し、好調である。ゴールデンウイークも強雨に見舞われたりと条件的には厳しかったが、想定よりも伸びた印象である」(南関東地域、経営者、良くなっている)、「平日を除くゴールデンウイーク期間中のプレー料金を、通常の休日料金より下げて利用促進を図っている」(同、従業員、やや悪くなっている)と、ゴールデンウイークなので来場者が増えたとするウォッチャーは皆無だった。九州地域では、来客数が増えたとして2人のウォッチャーが〝やや良くなっている〟と判断する一方、もう1人のウォッチャーは「海外からの客の減少や天候の影響により、入場者及び予約数が少なくなった」(従業員)として〝やや悪くなっている〟と判断、同じ地域であっても明暗が分かれている。

一方、『先行き判断』は6地域(4月7地域)計13人(15人)が回答している。〝良くなる〟との判断は1人(0人)、〝やや良くなる〟は0人(1人)、〝変わらない〟は2人(5人)、〝やや悪くなる〟は7人(6人)、〝悪くなる〟は3人(3人)となり、令和7年5月の先行きDIは28・8で前月の31・7に比べ2・9P下落した。DI20台は、原油、素材価格の高騰やウクライナ情勢、オミクロン株の動向などから前月比5・5P下落の29・5を記録した令和4年2月以来となっている。
先行きについては、〝悪〟の判断でほぼ占めており、「前年の猛暑を考慮して、来場を控えている客が多い」(九州地域、営業、やや悪くなっている)、「夏の猛暑予報もあり、前年より集客に苦戦することが予測される」(北関東地域、従業員、やや悪くなる)、「今夏の暑さがどう影響するか未知数ではあるが、今のところの予報をみる限りでは、前年よりも酷暑予想のため、来場者の減少は避けられないとみている」(南関東地域、経営者、やや悪くなる)など、ゴルファー、ゴルフ場の双方で昨年の夏のような〝猛暑〟を懸念している。
なお、業種全般の令和7年5月DI(原数値)は、現状44・8で0・2P上昇(2カ月振り上昇)、先行き46・1で2・7P上昇(3カ月振り上昇)となった。

関連記事:2025/8/14 景気ウォッチャー4月、現状判断DI53・8

「ゴルフ特信」第7238号より一部抜粋

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