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2025.07.20
2025/7/20 2月家計調査、プレー消費21・0%減、用具45・8%減

総務省統計局がまとめた2025年2月の「家計調査」(家計収支編)によると、引き続き物価上昇が影響した。同月の二人以上世帯(勤労者世帯)の消費支出は前年同月比実質0・5%の減少(3カ月振り減少、名目3・8%増加=14カ月連続増加)、実収入(二人以上の世帯)は前年同月比で実質2・3%減少(2カ月連続減少、名目1・9%増加=14カ月連続増加)となり、消費・収入とも名目は増加も物価上昇も関係してか実質減少が続いた。

2月のゴルフ関係消費支出(二人以上世帯)は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり10回(前年同月9回)で11・1%増、1世帯当たり支出平均は478円(605円)で21・0%の減少となり、頻度は2カ月連続増加、プレー支出は2カ月振り減少となった。ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回(同)で、1世帯当たりの支出平均は77円(142円)となり、頻度は2カ月連続同、支出は45・8%の減少で2カ月連続減少となった。
世帯主年齢別でみると、ゴルフプレー料金の頻度は70歳以上が15回(10回)で4カ月連続トップ、60代が14回(16回)と僅差で続き、50代5回(8回)、30代4回(3回)、40代2回(3回)、29歳以下0回(7回)と、70歳以上と30代以外は落ち込んだ。プレー消費支出額では60代が13・4%減も835円でトップ、以下、70歳以上が0・7%増の700円、50代が57・8%減の268円、30代が19・2%増の180円、40代が81・6%減の54円となり、1月に515円を消費して年代別3位だった29歳以下は0円(281円)と気まぐれな傾向を見せた。

2月のゴルフ用具への支出も45・8%減で3カ月連続の減少と振るわなかった。年代別では60代が317・9%増の234円と突出、70歳以上が10・3%増の64円と活発だったが、30代が65・8%減の40円、50代が88・4%減の27円、40代と29歳以下は消費記録なしとなった。
1~2月累計では、プレー料金が頻度22・2%増の22回、支出金額では0・2%減の1272円と冬期にしては健闘しているが、気まぐれな29歳以下は1月の大幅貯金で43・5%増となっているが、30~50代の低迷が気になるところ。ゴルフ用具への支出では50~70歳以上の高齢者が比較的好調だが、50歳未満は前年比大幅減が目立つ。
まるでブームが去ったような状況とならないことを注視しておきたいところだ。

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「ゴルフ特信」第7213号より一部抜粋

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