一季出版株式会社

2025.06.20
2025/6/20 1月家計調査、プレー消費18・5%増、用具10・2%減

総務省統計局がまとめた2025年1月の「家計調査」(家計収支編)によると、冬期にもかかわらずゴルフへの消費支出が旺盛であることがわかった。
同月の二人以上世帯(勤労者世帯)の消費支出は前年同月比実質0・8%増加(2カ月連続増加、名目5・5%増加=13カ月連続増加)、実収入(二人以上の世帯)は前年同月比で実質1・1%減少(4カ月振り減少、名目3・5%増加=13カ月連続増加)となり収入の実質は減少したが、消費支出は実質でも増加となった。

1月のゴルフ関係消費支出(二人以上世帯)は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり12回(前年同月9回)で33・3%増、1世帯当たり支出平均は794円(684円)で18・5%の増加となり、頻度は5カ月振り増加、プレー支出は7カ月振りの増加となった。ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回(同)で、1世帯当たりの支出平均は149円(166円)となり、支出は10・2%の減少で、2カ月振りの減少となった。
世帯主年齢別でみると、ゴルフプレー料金の頻度は70歳以上が19回(12回)でトップ、60代が18回(17回)と僅差で続き、50代7回(6回)、40代5回(3回)、29歳以下2回(3回)、30代1回(3回)で若者以外は頻度が増えた。プレー消費面では29歳以下が560・3%増の515円(78円)と爆発的に増加、40代は87・4%増の388円、50代38・1%増の468円だが、消費額では60代が11・8%増の1431円、70歳以上が11・6%増の989円と消費が旺盛だった。70歳以上は24年1年間のプレー消費支出が12・6%減となったことから〝2025年問題〟を意識もされたが、比較的寒い日が多かった1月でも消費が旺盛だった。

一方、ゴルフ用具への支出は1月が10・2%減で2カ月連続の減少と振るわなかった。年代別では50代が270・9%増の408円、29歳以下が171・0%増の187円、70歳以上が93・9%増の64円と活発だったが、60代は32・1%減の146円、40代は57・4%減の49円、30代は87・9%減の88円と大幅に減少した。
若者のゴルフ消費が再び盛り上がっており、プレー消費への波及が期待される。

関連記事:2025/5/23 家計調査のゴルフへの消費、高所得者層減少の要因

「ゴルフ特信」第7201号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら