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2025.07.19
2025/7/19 景気ウォッチャー3月、先行きDI悪化

内閣府は4月8日、『景気ウォッチャー調査』の令和7年3月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(2月6地域)計13人(13人)となっており、最高評価の〝良くなっている〟は0人(1人)、〝やや良くなっている〟は4人(1人)、〝変わらない〟は4人(6人)、〝やや悪くなっている〟は2人(3人)、〝悪くなっている〟は3人(3人)。現状判断DIを独自に算出すると、令和7年3月は42・3で前月の34・6に比べ7・7ポイント(以下、P)上昇している。

標準DIの50には届かなかったが、前月よりも〝やや良くなっている〟と判断したウォッチャーが増え、回復した。〝やや良くなっている〟と判断した理由は、「前年比で売上が5%くらい伸びている」(南関東地域、経営者)、「来場者数は1%増加とほぼ横ばいである。1~2月と寒い時期の集客が厳しかったので、ようやく回復したところ」(同、同)、「今月上旬は寒さが残り、中旬は雪が降るなど寒い日もあったが、下旬に入って暖かくなり、客の予約が増え、来場者も戻ってきた」(中国地域、営業担当)と、来場者増加やそれに伴う売上増加が大きいようだ。一方で〝やや悪くなっている〟、〝悪くなっている〟では、悪天候による来場者数の減少、物価上昇、労務費増加、価格転嫁できない状況といった説明がみられた。
一方、『先行き判断』は7地域(2月7地域)計14人(14人)が回答している。〝良くなる〟との判断はなく(1人)、〝やや良くなる〟は2人(2人)、〝変わらない〟は6人(6人)、〝やや悪くなる〟は3人(4人)、〝悪くなる〟は3人(1人)となり、令和7年3月の先行きDIは37・5で前月の46・4に比べ8・9Pも悪化している。令和6年11月以来4カ月振りの下落となった。

先行きについては、これからハイシーズンを迎えるものの、〝やや良くなる〟と判断したウォッチャーは2人に過ぎず、判断理由は予約状況だった。あとの12人は〝変わらない〟と、〝やや悪くなる〟や〝悪くなる〟とで半々となっており、判断理由は物価上昇、「米国の輸入品に対する関税引上げは世界中に影響する」(南関東地域、従業員、悪くなる)、「賃上げの原資が確保できていない」(東海地域、経営者、変わらない)、「コロナ禍のゴルフブームが落ち着き均衡状態にある」(九州地域、従業員、変わらない)などとなっている。
なお、業種全般の令和7年3月DI(原数値)は、現状47・8で2・7P上昇(3カ月振り上昇)、先行き46・6で1・8P下落(3カ月振り下落)となった。

関連記事:2025/6/14 景気ウォッチャー2月、現状、先行き共DI前月比上昇

「ゴルフ特信」第7212号より一部抜粋

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