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2025.06.14
2025/6/14 景気ウォッチャー2月、現状、先行き共DI前月比上昇

内閣府は3月10日、『景気ウォッチャー調査』の令和7年2月調査の結果を公表した。
それによると、現状判断、先行き判断ともに標準DI50を下回るものの前月実績よりDIが上昇していることがわかった。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(1月6地域)計13人(12人)となっており、最高評価の〝良くなっている〟との回答は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は1人(1人)、〝変わらない〟は6人(5人)、〝やや悪くなっている〟は3人(3人)、〝悪くなっている〟は3人(3人)。現状判断DIを独自に算出すると、令和7年2月は34・6で、前月の33・3に比べ1・3ポイント(以下P)の上昇となった。上昇は4カ月振りのことだ。

2月は、屋外スポーツであるゴルフにとって厳しい月となり、〝変わらない〟から〝悪くなっている〟と判断した理由の具体的説明をみると予約低迷、来場者数減少を挙げるウォッチャーが多かった。原価は上昇するが価格転嫁が難しい、物価高なのに個人の所得が増えないといった判断理由もあった。唯一〝やや良くなっている〟と回答したのは九州地域のウォッチャーで、「春のシーズンに向けてゴルフ大会が増加している」と説明している。
一方、『先行き判断』は7地域(1月6地域)計14人(12人)が回答した。〝良くなる〟との判断は1人(0人)、〝やや良くなる〟は2人(1人)、〝変わらない〟は6人(5人)、〝やや悪くなる〟は4人(2人)、〝悪くなる〟は1人(2人)となり、令和7年2月の先行きDIは46・4で前月に比べ4・7Pも上昇した。2カ月振りの上昇となっている。

先行きについては、春のゴルフシーズンを控え、南関東地域の2人のウォッチャー(ともに経営者)は来場者増の期待を込めて〝良くなる〟〝やや良くなる〟と判断、九州地域のウォッチャー(営業)は回答時点の来場者増を背景に〝やや良くなる〟と説明しており、3人のウォッチャーの良判断が先行きDIの上昇を牽引している。〝変わらない〟〝やや悪くなる〟〝悪くなる〟と回答した11人のウォッチャーは、物価高やプレー料金の上げにくさ、他レジャーへの流出などといった現状の景気判断と似たような理由から楽観視していないようだ。
なお、業種全般の令和7年2月DI(原数値)は現状45・1で0・4P下落(2カ月連続下落)、先行き48・4で0・5P上昇(2カ月連続上昇)となった。

関連記事:2025/5/20 景気ウォッチャー1月、現状DIが3カ月連続の下落

「ゴルフ特信」第7199号より一部抜粋

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