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2025.05.27
2025/5/27 ゴルフが熱心な都市、24年はプレー、用具とも水戸市

2024年「家計調査」(家計収支編)によるゴルフプレー料金やゴルフ用具の消費動向について、都道府県庁所在地と政令指定都市の計52都市を集計し、独自にランキングを作成した。
都市別消費(22~24年の3年平均)で良く話題となる「ぎょうざ」(全国平均1994円)は浜松市、宮崎市、宇都宮市の順。「中華そば」(7669円)は山形市、新潟市、仙台市の順。「外食」(16万9631円)東京都区部、さいたま市、名古屋市の順で大都市が上位だったが、ゴルフ関連は3年平均と24年消費は若干の違いが出た。

3年平均で見ると、「ゴルフプレー料金」は横浜市1万7427円が1位で、東京都区部が1万7134円で2位、3位がさいたま市1万5450円で、外食の上位と似た都市が上位を占めた。24年は水戸市2万173円、堺市1万8260円、奈良市1万6791円と近郊にゴルフ場が多く所在する都市が上位を占め、3年平均で上位の大都市は消費額や順位が後退した。24年の頻度上位は水戸市、岡山市、宮崎市、熊本市、堺市、奈良市の順であり、やはりゴルフ場に足しげく通う消費者が多い地方都市が上位となった。「ゴルフ用具支出」では3年平均で金沢市が3642円でトップだったが、24年は能登半島地震も影響したとみられ消費額はダウンした。その他はゴルフプレー消費が多い都市が上位に入った。
二人以上世帯の家計収入別の傾向として、ゴルフプレー料金への支出は50代の高所得者層や60代後半の年金支給開始年代で教育、冠婚葬祭、海外旅行などの消費額が増えた影響もあって低下。それにしても支出に占める食費の割合を示すエンゲル係数が1981年以来43年振りの高水準と報道されるなど、家計に占める食費の割合が高まっていて、一般家庭にはレジャー消費を抑える傾向が強まる要素も高くなりそうだ。

関連記事:2019/4/5 都市別プレー料金支出額、平成30年のトップは相模原市

「ゴルフ特信」第7191号より一部抜粋

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