ゴルフ用品市場については、矢野経済研究所の調査によれば２０２２年の用品市場規模は全カテゴリーで対前年増となり、うちウッド、ハイブリッド、パター、その他バッグ・カバー類、ゴルフウエア、その他ゴルフ用品は10％以上の伸びと予測する。若年層を中心とした新規ゴルファーの増加が起因しているが、昨年夏を過ぎてから、若者のゴルフへの勢いがなくなってきている。コロナ前の市場規模までに縮小させないためにも、ユーザーを惹きつける新規ギアやアパレル、さらに訴求力の高いプロゴルファーの活躍が必要だ。

昨季の国内ツアー賞金ランキング１位は、男子が比嘉一貴、女子が山下美夢有だった。ともに賞金ランクトップは初めて。ここ数年で連続賞金ランク１位になった日本人プロのは今平周吾（２０１８、19年）くらいで、年毎にトップが入れ替わっている状況。そして若手の台頭も著しい。圧倒的な強さでも、人柄でもよい。スター選手が現れれば、ゴルフ界全体が盛り上がる。「ゴルフは誰もが楽しめる生涯スポーツ」という観点からすれば、若手、中堅はもちろんのこと、〝中高年の星〟の出現にも期待したい。

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「ゴルフ特信」第６８８６号より一部抜粋