2025.12.05
2025/12/5 7月家計調査、プレー消費低下も用具消費は上昇
総務省統計局がまとめた2025年7月の「家計調査」(家計収支編)が先ごろ発表された。
同月の二人以上世帯(勤労者世帯)の消費支出は前年同月比実質1・4%の増加(3カ月連続増加、名目5・1%増加=19カ月連続増加)で6月の1・3%の増加からやや上昇、実収入(二人以上世帯)は前年同月比で実質2・5%の減少(2カ月連続減少、名目1・0%増加=19カ月連続増加)と物価上昇が続くなか、収入の実質減少も続いたが、実質消費はやや回復した。
7月のゴルフ関係消費支出(二人以上世帯)は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり11回(前年同月12回)で8・3%減、1世帯当たり支出平均は766円(779円)で1・7%減となり、頻度、プレー料金支出とも3カ月連続減少となった。ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回(同)で、1世帯当たりの支出平均は147円(128円)となり、頻度は7カ月連続同、支出は14・8%の増加で2カ月振りの増加となった。
世帯主年齢別でみると、ゴルフプレー料金の頻度の最多は、60代の23回(24回)で以下、70歳以上11回(16回)、29歳以下7回(10回)、50代6回(7回)、40代5回(5回)、30代3回(3回)と多くが減少となった。プレー消費料金額では60代が16・7%増加の1687円(1445円)、70歳以上が26・1%減の672円(909円)、40代が39・8%増の569円(407円)、以下50代が3・4%増の492円、30代が18・1%減の236円、29歳以下が77・3%減の216円と続いた。
ゴルフ用具への支出を世帯主年齢別でみると、頻度は60代のみ2回(2回)で、29歳以下の0回(0回)以外は1回。消費額では50代が402円で前年同月が69円だったことから482・6%増で6月の1521・1%増に続き驚異の増加率となった。以下、60代が76・0%減の98円(409円)、70歳以上126・2%増の95円(42円)、40代1・1%増の94円(93円)、30代84・8%減の15円(99円)、29歳以下5円(0円)とマチマチだったが6月同様、プレー料金が伸びなかった分、用具消費は活発となった年代があったようだ。
今年は国公立高校等の授業料無償化が所得制限なしで始まった影響もあってか、用具の50代や40代、70歳以上で消費額が盛り返している。70歳以上はプレー消費が1~5月まで好調だったが、6、7月は暑さも影響してか、減少している。
