一季出版株式会社

2024.04.24
2024/4/24 24年は辰年。ゴルフ界はブランディングでの向上策を

既設のゴルフ場では、コースの大掛かりな改造は少なくなり、クラブハウスの改修は盛んで、女性施設を充実させるゴルフ場が増えている。また一時盛んだったメガソーラーへの転用は沈静化してきたが、滑走路や物流基地、テーマパーク転用もあり、比較的立地の良い地域での閉鎖が目立った。地方部では韓国資本や承継難での経営交代や閉鎖も増えそうな状況だ。
ゴルフ場企業の法的整理数は令和5年が7件6コースで、4年の7件7コースより1コース少ない(12月中旬段階)。「ゼロゼロ融資」無利子無担保融資の返済期限到来の影響は今のところ顕在化していない。

既設ゴルフ場での会員募集は会員のアクティブ化による予約難もあって比較的活発で募集コース数、平均募集金額とも増えた。しかし、主な統計指標にある通り、株価が高騰している一方でゴルフ会員権の相場は比較的落ち着いており、プレー権需要として定着化してきた感が強い。その背景には年会費や名変料等の値上げがあり、相場に反映しづらくなっているのも理由とみられる。
NFT(非代替性トークン)でデジタル化したゴルフ会員権を発行するゴルフ場もあり、今後もアプリやデジタル化した新技術が増えるのは間違いない。

2024年は辰年、しかも甲辰(きのえたつ)だそうで、これまで積み上げてきたものが、実を結ぶ年になると言われるそうだ。前回の甲辰は1964年で東京オリンピックが初めて開催された。その後は高度成長に入ったものだ。
株価などのようにゴルフ界は成長が花開く一年となれるのか。結果を出せるように必要な施策を積み上げるには、産業界がブランディングを意識して、おしゃれ、楽しい、先進的、健康的などの前向きに捉えられる取組みを重視したいところだ。

「ゴルフ特信」第7030号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら