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2023.12.27
2023/12/27 パシフィコ・エナジー、三田市のメガソーラー稼働

パシフィコ・エナジー㈱(松尾大樹社長、東京都港区)は兵庫県三田市で一昨年8月より建設していた「パシフィコ・エナジー三田メガソーラー発電所」が8月16日より運転開始したと発表した。

2019年12月末でゴルフ場の営業を終了した三田SYSゴルフリゾート(27ホール、兵庫県三田市)の跡地を主に利用した。総発電容量は約121MW(直流ベース)で関西地方最大の太陽光発電容量という。電気の買取価格は同社が開発した発電所の中で最も安い15・17円/kWhとなっており、この水準は2022年の卸売電力の平均価格22・43円/kWhを下回っているという。低廉な固定価格での買い取りがされる本発電所の電力は今後も消費者の皆様に御負担いただいている再エネ賦課金のKWhあたり単価を恒常的に低減する効果が期待されると説明している。また同発電所は環境負荷及びコスト低減の両立のため、既に造成がなされているゴルフ場の跡地を利用し、元々の地形を活かして新たな造成量を可能な限り減らしつつ、パネル設置面積を最大化するなどの工夫がなされ、表面は緑化工を施し、運転期間中に除草剤等の散布を控え、人による草刈りを行うため、ゴルフ場時代に比べて水質の向上が期待されると共に、地域の雇用に貢献することが期待されるとも説明している。

なお同発電所は同社15件目の太陽光発電所となり、兵庫県下では4件目。同社が開発し運転開始した太陽光発電所は累計約1293MW(直流ベース)となり、最大規模という。今後年間143百万キロワット時の発電量を想定しており、約18年間の売電期間中に約75万トンの二酸化炭素排出削減に貢献するとしている。
ちなみに、同社が開発・建設中のFIT制度案件は今回が最後となるが、今後はより市場取引の色合いが強くなるFIP制度(9・86円/kWhで交流出力76・8MWを落札済)、需給家・オフテイカーと直接電力購入契約を締結するコーポレートPPA等を活用した大型太陽光発電所の開発・建設・運営を手掛けていくと説明している。

関連記事:2018/9/1  パシフィコ・エナジー、兵庫と岡山のゴルフ場跡地にメガソーラー

「ゴルフ特信」第6984号より一部抜粋

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