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2023.10.17
2023/10/17 府中カントリークラブ(東京)22年も来場者増加で黒字決算を維持

株主会員制の府中カントリークラブ(18ホール、東京都多摩市)経営の㈱府中カントリークラブ(西田利一代表取締役社長)は、先ごろ関東財務局へ第72期(2022年1月1日~12月31日)の決算(有価証券報告書)を提出した。
それによると、同期の売上高は8億2799万4千円(前期7億6259万7千円)で、経常利益824万2千円(同3581万4千円)、当期純利益23万1千円(同1657万8千円)と増収減益で、黒字決算を維持している。

収入面では、来場者の増加等でプレー収入や食堂・売店売上高が大幅に増収し、売上総利益は7億8398万7千円(前年同期比5625万9千円増)となった。費用面においては、修繕費や業務委託費の減少、減価償却費の減少等があったが人件費や水道光熱費、租税公課の増加(固定資産税の軽減措置廃止による増加)等で販売費及び一般管理費が9億6481万8千円(同3283万8千円増)となった。以上により、差引営業損益では1億8083万1千円の営業損失(同2342万1千円の改善)となった。
来場者状況は、2月、9月、12月の3カ月で前年をわずかに下回ったものの、年間トータルでは前年同期比2560人増の4万2094人となっている。来場者比率は会員67・1%(前期71・8%)、ゲスト32・9%(同28・2%)。
一方、営業外損益においては、名義書換料の大幅な減少等により1億8907万6千円(同5099万1千円減)等となり、2億4006万8千円の収益(同5825万2千円減)となったという。

なお、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題の中で、コースやハウスの維持・改善ではクラブハウス屋根・屋上等の大規模修繕が完了し、今後外壁や電気・水回り等の中長期的な修繕計画の策定に取り組むとともに、2024年11月に開場65周年を迎えるにあたり①スタートホール改善を主目的としたコース改修工事、②コース内諸設備(スタート小屋、コース売店等)改築工事に取り組んでいくとしている。

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「ゴルフ特信」第6960号より一部抜粋

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