一季出版株式会社

2023.05.01
2023/5/1 22年コース名称変更、12コース減の9コース

ゴルフ場名変更は、2022年は9コースとなり、前年より12コースの減少となった。
ゴルフ場の名称変更は、経営交代の増加で2004(平成16)年の98コースがピークとなり、08年に63コースがあった以外は30コース前後で推移、また16年に39コースと増えた後は20コース強で推移し、一昨年の19年24コース、20年と21年は21コースで続いていた。
名称変更が一桁に収まったのは1997年の6コース以来で実に25年振りの少なさだった。コロナ禍にも関わらずゴルフ場の入場者数が増えて、法的整理や経営交代が少なくなったことも名称変更が少なくなった要因と言える。
ただ22年に名称変更した9コースの内、名称変更の最大要因は6コースの経営交代で、67%を占めた。ここ数年の名称変更は本紙が集計した速報時で経営交代要因が16年44%、17年55%、18年86%、19年75%、20年43%、21年62%と推移、数は少ないながらもやはり経営や運営面の交代が主要因となった。

サンクチュアリ霞南GCが西山ホールディングスのグループ入りし、21年1月に「霞南ゴルフ倶楽部」(18H、茨城)に変更。開場時は利根GCだった。神崎CCがノザワワールドグループに経営交代し、パブリックに運営転換するとともに4月に「赤とんぼカントリークラブ成田空港コース」(同、千葉)に変更。足柄森林CCはPGMが新設分割の方法で承継し設立される足柄ゴルフ㈱の全株式を取得し「PGM御殿場カントリークラブ」(同、静岡)に変更。パブリックのマーメイド福山GCはバンリューゴルフが取得し「福山東ゴルフクラブ」(同、広島)に変更した。
賃貸料のトラブルもあり2021年秋からクローズ中の安八カントリークラブ(9ホール、岐阜県)はその後運営事業者が自己破産したこともあり、町から運営事業者の指定を受けた、地元の竹内建設㈱(竹内正明代表取締役、安八町)が「安八(あんぱち)パブリックゴルフクラブ」に名称を変更して昨年10月下旬にも再オープンする旨、表明していた。今回、同建設に再開場の予定について取材すると「準備を進めていますが未定です」と回答しており、まだ営業再開の日程が定まっていないという。ゴルフ場名は「こだわっていないので安八、あんぱち。どちらでも構いません」と説明している。
廃業した仙養ケ原CC(広島)は「カントリーパーク仙養」として再興され、営業を再開している。

22年名称変更9コース(21年は21コース)の要因別では経営交代6コース(13コース)の他は、法的整理が関係したコース1コース(2コース)、外資系関与が0コースだった。
なお、23年は小海リエックスCCがシャトレーゼグループのブランディング戦略として2月1日に「シャトレーゼカントリークラブ小海」(18ホール、長野県)に名称変更して、今シーズンのゴルフ予約受付を開始した。3月1日にリソルグループ入りする2コースもリソル名を入れて新運営に入ることになっている。

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「ゴルフ特信」第6907号より一部抜粋

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