一季出版株式会社

2023.01.27
2023/1/27 全国建設中ゴルフ場19カ所、事業廃止等も動きなし

例年調査している建設中ゴルフ場の動向だが、令和4年11月中旬段階調査で全国19カ所のままで、昨年同期から動きがなかった。都道府県別建設中ゴルフ場数は福島3カ所、北海道・千葉2カ所等と続き、建設中ゴルフ場が所在するのは15道県となっている。
この1年間で工事開始や再開といった動きもない。ただ、建設中の段階で長年塩漬け状態の油留木ゴルフ場(大分フラワーCC)跡地ではゴルフ場開発外の進展があった。

今年8月、同跡地の活用に関する公募型プロポーザル審査会が開かれて、売買契約予定事業者を選定したのだ。同公募には3者が名乗りをあげ、その中で国際ホテル「旗松亭」を経営する有限会社旗松亭(きしょうてい、長崎県平戸市)が売却先として選定された。
同ホテルは天皇家が宿泊するホテルとして知られるが、2017年1月に設備投資と集客減が要因となって民事再生法を申請(負債総額推定約22億円)し、中国人実業家がオーナーとなり現在に至っている。なお、跡地では「観光農園及び、滞在型宿泊事業等」を計画している。

一方、この1年間で事業廃止・許可返上もなく、認可未着工計画数は全国20カ所(東7カ所、西13カ所)で、前年同期と変わらず。都道府県別では和歌山県3カ所、北海道・福島県・茨城県・長崎県・鹿児島県2カ所などとなった。
ゴルフ場計画として全国で唯一動きのある仮称・石垣リゾート&コミュニティ計画(18ホール計画)だが、事業主体の㈱ユニマットプレシャスによると、現状の許認可取得目標を〝令和4年度内〟、着工時期を〝令和5年度以降〟とし、具体的な時期は未定という慎重な見解を明らかにした。

関連記事:2021/12/28 全国建設中ゴルフ場19カ所、事業廃止等も動きなし

「ゴルフ特信」第6876号より一部抜粋

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