一季出版株式会社

2023.01.24
2023/1/24 全国営業中ゴルフ場数は2132コースに

営業中ゴルフ場数は、2132コースで昨年同期に比べ9コース減少となった。減少率は0・42%減で、減少してはいるものの、ここ6年間は1%を下回る減少率で推移している。
営業中ゴルフ場数が最大だった平成16(2004)年の2363コースと比較すると、181コース、率にして7・7%の減少で、平成20(2008)年以降15年連続の減少。特に東日本大震災以降では営業中ゴルフ場数が205コース少なくなった。
令和4年11月中旬調査段階での暫定閉鎖ゴルフ場数は、全国で50コースとなり、昨年同期から7コース減少した。
ゴルフ場閉鎖後5年間経過したゴルフ場や事業廃止となったゴルフ場などを〝既設ゴルフ場〟のカウントから外しており、これらゴルフ場営業の復活がなくなった16カ所(東日本4コース、西日本12コース)のゴルフ場を令和4年末で既設ゴルフ場から外すことにした。
これら既設から除外した16コースは、いずれもコース閉鎖後5年が経過したもの。一部メガソーラーへ転用されたゴルフ場もあった。

既設から外したゴルフ場の都道府県別では岡山3コース、兵庫・山口2コース、北海道・栃木・群馬・新潟・三重・島根・大分・宮崎・沖縄1コースとなり、西日本に多い。
また暫定閉鎖50コースの都道府県別は福島7コース、北海道・栃木6コース、群馬・長野・兵庫4コース、茨城・千葉3コース、新潟・岡山・山口2コース、秋田・埼玉・和歌山・広島・香川・大分・熊本1コースとなっている。東日本、一部県に集中している。
この1年間では7コースが新たに閉鎖ないしは新たに閉鎖が判明しており、都道府県別では秋田・群馬・長野・兵庫・山口・香川・熊本1コースとなっている。

そのうち、令和4年に閉鎖したのは4コースにのぼる。
新・秋田ウインズCC(秋田)は、今年10月1日付けでホームページに閉鎖を案内し11月30日をもって営業を終了。詳細は不明だが、太陽光発電になる模様だ。詫間CC(香川)は、赤字経営と施設老朽化、新型コロナによる売上減で閉鎖を決定、今年9月末に営業を終えた。施設を地元建設会社に売却し、会員約1000名へ預託金計6億円を全額返還する方針としている。熊本県で平成元年にオープンした植木CC(熊本)は、20ホール、パー75で営業を行ってきたが、今年6月末で閉鎖した模様だ。
なお、ゴルフ場を一時閉鎖して新クラブハウスを建設していた市原GC市原コース(千葉)は今年3月、グリーン改修工事を行っていた鳴尾GC(兵庫)は今年10月に営業を再開している。
市原GC市原コースは、新ハウスのグランドオープンを祝うセレモニーが盛大に催され、220名が参加した。半世紀を経て老朽化したクラブハウスを取り壊し、新築したもので、新ハウスはモダンなデザインが評価され2022年度グッドデザイン賞を受賞している。
鳴尾GCはグリーンのサンド化に伴う工事で、グリーンの芝生は同コースで育ったナルオターフ(高麗芝)で全面張替した。同GCでは、これまで一部で受け入れてきた乗用カートによるプレーを、営業再開からは全ての組に拡大している。カートは電磁誘導式で、従前のものに新台を加え40台あるとしている。

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※「ゴルフ特信」第6874号より一部抜粋

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