一季出版株式会社

2022.05.28
2022/5/28 全国営業中ゴルフ場数は2140コースに

全国営業中ゴルフ場は2140コースを数え、昨年同期に比べると11コース、率では0・51%の減少となった。昨年同期の0・19%減から0・32ポイント多くなっている。
営業中ゴルフ場数は、平成16年の2356コースがピークとなっており、今年4月末時点との比較では216コース、9・2%減少している。平成20年以降15年連続減少で、営業中ゴルフ場の縮小が止まらない。

営業中ゴルフ場を都道府県別にみると千葉県が158コースでトップ、以下、2位兵庫県152コース、3位北海道144コース、4位栃木県119コース、5位茨城県113コース、6位静岡県88コースなどと続き、100コース以上は5道県。最少は島根県の8コースで、ひと桁は島根だけとなっている。
また、令和4年4月中旬調査段階での暫定閉鎖ゴルフ場数は、全国で61コースとなり、昨年同期比8コース減少した。
暫定閉鎖61コースの都道府県別内訳は、北海道、福島県、栃木県の7コースが最多で、以下、群馬県、兵庫県、岡山県5コース、山口県4コース、茨城県、千葉県、新潟県、長野県3コースなど。東西別でみると、東日本39コース、西日本22コースと、明らかに東日本の方が多い。
この1年間の新規閉鎖動向としては、福島県、群馬県、千葉県、山口県、大分県、沖縄県でそれぞれ1コース、トータル6コースにのぼった。

中四国を中心にゴルフ場を保有するタカガワグループの周防CC(山口県)は、今年2月末をもってゴルフ場を閉鎖した。地元新聞の報道によると、ゴルフ場用地を売却し、その跡地に太陽光発電所を建設するようだ。
ゴルフ場用地でエネルギー開発を行う方向にあるのが、昨年12月末に閉鎖した湯布院CCレークサイドコース(大分県)。コロナによる利用者減と施設老朽化から閉鎖を決断しており、今後については親会社が九州電力で、九電が周辺で地熱事業発電を行っていることから、コース跡地でも地熱発電の利用ができるかどうか調査している。
復興道路の建設に伴う工事で令和3年4月から一時営業を休止しているJGMセベバレステロスGCいわき(福島県)は、会員宛に今年度の年会費は徴収せず、グループコースへの会員権切り替えも案内。再開場を断念した。
デイスターGC(千葉県)は令和3年12月31日をもって営業終了した。所有・運営企業の茨城グリーン開発㈱は、会社分割で今年1月にゴルフ場等運営目的の新法人・むつざわゴルフパーク㈱を設立している。同GCの今後は依然わからないままだが、ゴルフ場として再び営業する可能性を残している。
今調査で暫定閉鎖にカウントしていないが、コースの大幅な改造、改修工事でクローズしているゴルフ場が2カ所ある。

会員組織を令和2年10月に解散し、新たなクラブ名で出発した「ザ セイントナイン 東京」(旧・八幡CC、千葉県)は、コースも27ホールから18ホール規模とするため一部ホールをクローズして改造工事に着手、新6ホールの変則営業を行っている。今年1月からはメンバー限定で18ホールプレーを受け入れている。
鳴尾GC(兵庫県)は、今年1月から9月末までクローズし、グリーンのサンド化に伴う改修工事を実施している。また、全てのグリーンの芝生には〝ナルオターフ〟を採用する計画という。
その他では、今年3月末まで営業を延長していたオリオン嵐山GC(沖縄県)は、予定通り3月31日をもって営業を終了した。クラブハウスは使われる模様だが、コースの芝生の多くを撤去し、自然を活用したテーマパークとして再整備する計画のようだ。

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※「ゴルフ特信」第6791号より一部抜粋

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