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2022.11.17
2022/11/17 近鉄浜島カンツリークラブ(三重)アウトドア型体験施設に転用

近鉄不動産㈱(倉橋孝壽取締役社長、大阪市天王寺区)および㈱近鉄ゴルフアンドリゾート(武田恭典取締役社長、本社同)は、現在運営中の「近鉄浜島カンツリークラブ」(18ホール、三重県志摩市)を2023年3月末で閉鎖して、風光明媚な大自然をそのまま活かしたアウトドア体験型複合施設へ転用し、2024年予定で伊勢志摩エリアに新たな楽しみの選択肢を加えると発表した。
同社によれば、社会の変化と共に、余暇の楽しみ方が多様化するなか、自然を楽しむアウトドア・アクティビティを好む方々は増加傾向にあり、こうした方々が志摩エリアで楽しんでいただけるように、自然の中で自ら体を動かして遊ぶことをテーマとした新施設をオープンするという。英虞湾の眺望と自然に恵まれたゴルフ場の環境をそのまま活かし、非日常空間で宿泊ができる「グランピング施設」と、自ら身体を動かして大自然を満喫できる「体験型アトラクション」を中心とした、日本有数の「アウトドア体験型複合施設」を目指すという。

グランピング施設は「満天の星空の下、芝の上ですごす極上グランピング」をコンセプトに、豪華な「ラグジュアリー棟」、自由に犬を遊ばせられる専用の庭が各棟に付いた「ドッグラン付き棟」および「レギュラー棟」も整備する。体験型アトラクションは、英虞湾を望みつつ木々や芝生の上を一気に滑空する「ジップライン」や、2棟連結で120以上のコンテンツを楽しめる高さ20mのスリリングな「タワー型アスレチック」のほか、自然の中を鳥のような浮遊感を楽しみながら滑走する「ロールグライダー」などスリルと爽快感を楽しめるアトラクションの設置を検討しているという。各ホールを利用してチュービー、ロールグライダー、ドローン、サバイバルゲームエリアも設ける。ゴルフ場のクラブハウスはウェルカムハウス(レセプション・レストラン・大浴場)となる。
今回の取組みはSDGsの「豊かな暮らしを支える持続的な沿線活性化への貢献」(11.住み続けられるまちづくりを)にあたるという。

今回の近鉄浜島CCの営業終了に伴い、志摩エリアのゴルフ場については、現在営業している近鉄賢島CC(18ホール、三重県志摩市阿児町鵜方)の1カ所に集約し、施設やサービスを強化する方針。具体的には、海が見えるホールへの改修、ツーサムカートの導入、志摩の海の食材を楽しめるレストランメニューの開発などシーサイドリゾート感あふれるゴルフ場とし、本格的リゾートコースとしてのグレードアップを図ってリニューアルするという。
同不動産の広報に確認すると、「浜島CCの会員には個別に対応。グランピング施設に転用する理由は同地区に4ゴルフ場を展開していて県内客が中心となっているため顧客減少や供給過剰の可能性がある。中長期的に同エリアの展開を考えると20代の若年層、ファミリー層に訴求できるグランピング施設となった」と説明している。
ちなみに2003年1月末に志摩CC(18ホール、志摩郡阿児町)を閉鎖した際に近畿日本鉄道㈱は、預託金返還や浜島CCへの優遇措置を案内していた。

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※「ゴルフ特信」第6850号より一部抜粋

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