一季出版株式会社

2022.08.27
2022/8/27 5月家計調査、29歳以下減少も今度は30代が増加

総務省統計局がまとめた2022年5月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は前年同月比実質2・7%減少(2カ月連続減、名目0・1%増加)し、消費支出は実質0・5%減少(3カ月連続減、2・4%増加)となった。
ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の5月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり12回で回数は前年同月と同、1世帯当たり支出平均は796円で32円、3・9%の減少となった。また5月のゴルフ用具の購入頻度では、100世帯当たり2回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は142円で41円、22・4%の大幅減少となった。

5月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が21回(前年同月は18回)で最多となり、次いで70歳以上14回(15回)、50代12回(12回)、40代3回(5回)、30代3回(2回)、29歳以下1回(11回)となり、前年同月に驚異的な11回を記録した29歳以下が1回へと大幅ダウン、主力の60代や、若手の30代は増加した。
プレー料金支出額では60代が1378円(1368円)で前年同月より0・7%増と相変わらず強く、次は70歳以上985円(1042円)、50代760円(743円)、40代284円(319円)、30代150円(72円)、29歳以下24円(903円)と、29歳以下が前年同月は異常に高かったこともあり落ち込みが激しく、その一方で30代が前年より倍増した。
1~5月のプレー料金支出額を仮に算出すると、頻度で前年を上回ったのは60代だけで、支出額は30代と40代が前年同期を上回った。

一方ゴルフ用具の5月の世代別消費支出では、支出金額で60代281円(150円)、40代212円(139円)70歳以上115円(150円)、50代63円(426円)、30代18円(3円)、29歳以下0円(90円)。1~5月では70歳以上が28・1%増と唯一プラスで、29歳以下は100%減と動きがなかった。
家計調査のゴルフ関係消費は調査数が少ないからか振れ幅が大きい。世代毎に増減が入れ替わるので先行指標的な参考数値と考えた方が妥当かも知れないが、動態統計で見られるような絶好調さは窺えず、少し下降気味の動きとなっている。このため家計調査から類推すると60代の主力世代が市場をリードし70歳以上も回復基調に戻っているが、他の世代は時々上昇が見られるものの、消費意欲が落ちている印象となっている。

関連記事:2022/7/6 4月家計調査、29歳以下のプレー頻度、支出が大幅増加

※「ゴルフ特信」第6822号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら