一季出版株式会社

2022.08.07
2022/8/7 西武グループ、ホテル・レジャー一部施設譲渡契約締結

今年2月にシンガポール政府投資公社の子会社へホテル・レジャー施設資産の一部を売却すると発表していた㈱西武ホールディングス(西武HD、後藤高志社長)は、6月30日開催の取締役会で固定資産の譲渡について決議し同日、譲渡契約を締結したと発表した。
譲渡先の概要は、Reco Sky Private Limited(本店所在地=Singapore、代表者役職・氏名=Director Wong Mun Pun/Director Yeo Wei Yu, Eugene、資本金=非開示、設立年月日=2007年5月22日)が直接または間接に出資する複数の関係会社に譲渡する予定という。

譲渡資産の譲渡価額は1471億円で、帳簿価格(22年3月31日時点)は660億円、譲渡益は約800億円としている。
譲渡予定日は、ホテル5施設が〝今年9月30日または2023年3月31日までのいずれかの日〟、ゴルフ場を含むその他の施設(ホテル10施設、ゴルフ場10施設、スキー場6施設)が〝今年10月1日から23年3月31日までのいずれかの日〟となっている。
売却する資産は、ザ・プリンスパークタワー東京などのホテル15施設、苗場スキー場などのスキー場6施設、ゴルフ場10施設の計31施設。ゴルフ場は、北海道の北海道CC大沼コース、富良野Gコース、女満別Gコース、上士幌G場、岩手県の岩手沼宮内CC、雫石G場、群馬県の嬬恋高原G場、千葉県の大原・御宿Gコース、滋賀県の竜王Gコース、宮崎県の日南串間Gコースの計324ホール。

西武HDでは「西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)」に基づき、経営改革の一環として「アセットライト」をテーマにビジネスモデルの変革を進めている。その中で、一部のホテル・レジャー資産については流動化によるキャッシュ創出と、連結子会社・㈱西武プリンスホテルズワールドワイド(SPW、小山正彦社長)によるホテル、ゴルフ場、スキー場の運営業務受託を前提に売却することを決定。今年2月10日付けで、GIC Private Limited(シンガポール政府投資公社、GIC)連結子会社・Reco Pine Private Limited(Reco)との間で基本協定書を締結し、同基本協定書に基づき西武HD連結子会社・㈱西武リアルティソリューションズにおける固定資産を譲渡するとしていた。
なお、西武HDは今回の固定資産譲渡に伴い2023年3月期において譲渡益を計上する見込みとしている。

関連記事:2022/3/7 西武グループ、ホテル・レジャー事業31施設を売却へ

※「ゴルフ特信」第6816号より一部抜粋

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