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2022.03.07
2022/3/7 西武グループ、ホテル・レジャー事業31施設を売却へ

㈱西武ホールディングス(西武HD、後藤高志社長、東京都豊島区)は、㈱プリンスホテル(小山正彦社長、同)が所有するホテル・レジャー事業資産の一部資産を売却する。その資産の中には、ゴルフ場が10施設含まれている。
2月10日に開かれた西武HD取締役会で、ホテル・レジャー事業資産に関する基本協定書の締結を決議した。締結先はGIC Private Limited(シンガポール政府投資公社、GIC)連結子会社・Reco Pine Private Limited(Reco)で、西武グループとGICとの長期的なパートナーシップを構築することを目的に、法的拘束力を有する基本協定書を締結している。売却契約の締結は今年5月、資産譲渡の実行日は同9月の予定となっている。売却価格は1500億円程度、譲渡益は800億円程度の見通し。

売却する資産は、ザ・プリンスパークタワー東京などのホテル、苗場スキー場などのスキー場、ゴルフ場の計31施設。ゴルフ場は10施設で、北海道の北海道CC大沼コース、富良野Gコース、女満別Gコース、上士幌G場、岩手県の岩手沼宮内CC、雫石G場、群馬県の嬬恋高原G場、千葉県の大原・御宿Gコース、滋賀県の竜王Gコース、宮崎県の日南串間Gコースの計324ホール。売却後は19コース(351H)でグループゴルフ場保有ランクは本紙調べで9位となる。
西武グループでは2021年5月13日に開示した中期経営計画に基づく経営改革でアセットライト化計画を進め、ホテルやスキー場、ゴルフ場といったホテル・レジャー事業施設を売却すると公表していた。また、施設は売却することになるが、売却後も31施設の運営は昨年12月に設立した西武HD100%出資子会社「㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド」(SPW、東京都豊島区、小山正彦代表取締役社長、資本金1億円)が受託するとしており、営業面や人事面は現行通りで変わらないとしている。
西武HDでは「GICと連携を図ってこれまで以上にサービス向上に努めていきたい」と話している。

GICでは、1996年の汐留シティセンターをはじめ日本で不動産の投資を行っている。今回の施設取得を受けてGIC不動産部門最高投資責任者・Lee Kok Sun氏は、「大規模かつ、好立地・ハイクオリティな資産により構成された貴重な投資機会であり、コロナ禍においても堅調な国内需要および今後増加するであろう世界的な旅行需要により、安定的なリターンを期待できるものであります」などとコメントしている。
なお、ゴルフ場の売却額は、ホテル・レジャー事業資産の一体的な売却となっているとして明らかにしていない。

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※「ゴルフ特信」第6763号より一部抜粋

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