一季出版株式会社

2022.07.08
2022/7/8 4月動態統計速報、ゴルフ場は好調、練習場多少陰り?

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2022年4月分の速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は89万9966人で、前年同月比2・7%の増加となった。4月は土・日祝日の日数が前年同月比1日増だった結果、売上高は86億16百万円で前年同月比8・1%増となり、2月に降雪の影響で大幅に落ち込んで以降、利用者、売上高とも2カ月連続の増加となっている。

4月の内訳をみると、利用料金収入は平日が3・9%の減少、土・日祝日は24・9%の大幅増加となった。曜日別での利用者数は、平日で会員11・7%減、非会員7・3%減、土・日祝日は会員15・9%増、非会員24・3%増となった。動態統計での4月の平均営業日数は25・8日で前年同月と比べ0・8日分の減少だった。食堂・売店(直営)収入は10・4%増、キャディフィは0・7%増となった。
4月の18ホール換算(営業ホール数は前年同期比0・2%減)は、利用者数2・9%増、売上高8・3%増。客単価(1人当たり利用額)は9574円で、土・日祝日の利用者数が多かったこともあり、前年同月に比べ5・2%のアップとなり、3月の6%アップに引き続き好調だ。1日当たり利用者数は128人で前年同月比は6・1%の増加。昨年12月から今年3月までは1日160人を超えていたことからすると少ないが、これはこの冬期に休場していたゴルフ場が途中などから営業を再開した影響(1~2月が3402ホール、3月3618ホール)だ。

また、ゴルフ練習場の4月は利用者数が土・日祝日に前年同月比7・2%増だがトータルは2・3%の減少、売上高は0・7%の減少となった。21年4月は前年にコロナ禍で大幅に落ち込んだ反動で利用者数で155・4%増、売上高で166・2%増と驚異的な上昇をみせていただけに、前年同期を維持することが難しかったようだ。
対個人サービスでは遊園地・テーマパークが57・9%増、ボウリング場21・4%増、パチンコホール8・5%増とコロナ禍で落ち込んでいた屋内レジャーもやっと回復してきており、その分練習場の一極集中ではなくなった影響も多少あるとみられる。

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※「ゴルフ特信」第6807号より一部抜粋

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