一季出版株式会社

2022.05.06
2022/5/6 PGM、「来場者数、会員権販売は過去最高の水準」と

㈱平和(東京都台東区)傘下のパシフィックゴルフマネージメント㈱(東京都台東区、PGM)は、4月6日にザ・インペリアルCC(27ホール、茨城県稲敷市)に報道関係者を集め、田中耕太郎代表取締役社長が、前期の業績と今年度の取組みのトピックを説明した。
田中社長は「約2年間続いている新型コロナの状況ですが、先日まん延防止等保全措置が解除されたタイミングで3年振りに報道関係者向け懇親会を開催させていただきました。業績は堅調に推移し、2021年度2月までの累計では営業収益777億円(前年度比15・2%増)、来場者数803万人(11・2%増)、顧客単価8761円(5・5%増)と前年度がコロナ初期で落ち込んでいたもので当然のように増えましたが、コロナ前も含めまして来場者数は過去最高水準にあります」とし、会員権販売においても「業績発表前なので具体的な数値は差し控えますが、過去最高に売れました」と話した。

2022度の基本方針は、①経営イノベーションの推進、②補充会員募集の推進、③新規ゴルファーの創出・獲得、④M&Aの推進。この中で、①は顧客満足度の向上や他社との差別化、運営効率化や自動化の推進、②の補充募集は「いまが旬」と表現し、「会員約20万人の平均年齢は65歳で、うち70歳以上の方が3割占めますが、ここ何年かリタイヤする方が激しい一方で、その減った分を補充して募集していますが、一気に売れてしまう」勢いという。③新規ゴルファーは「若年層と女性が毎年15%ずつの勢いで増えています。19年対比でも17~18%増加」、④M&Aについては「ゴルフ場の業績が上がって売り物が出なくなったが、良質のものがあれば増やしたい」と説明した。
新年度トピックスとしては、①4月からスタートしたTポイントに代わる「PGMロイヤルティプログラム」のスタートの他、②今夏より「送風機付き乗用カート」を約60コースに導入しTVCMでもプロモーション、共栄社とともに取り組んでいる「無人芝刈り機」は現在の2コースの他にPGMマリヤGL、丸の内C、CCザ・レイクスの3コースにも導入。その他、GPSカートナビの導入、スマートレストラン推進、清掃ロボット導入、コース管理ドローン導入等でイノベーションを予定している。

またPGMサポートプロとラウンドできる「withGolf」が好評で実施コースを新年度中に全コースに拡大する意向を明らかにした。
今回のデモで初公開した送風機は、パチンコ台メーカー平和との共同開発により風速10メートル等を発生する強力な送風機を乗用カートの各席上部に取り付け、真夏の暑い日でも快適なプレーが楽しめるという。5月から同プランの予約受付を開始予定で、一人当たりプラス800円を予定しているという。
「無人芝刈り機」については、ザ・インペリアルCCではフェアウェイ刈を1台を担当して軌道に乗ったと説明しており、共栄社の担当者が現在のフェアウェイだけでなく、ラフ、バンカー、グリーンまで年度毎に順次拡大する開発計画を進めているとしている。

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※「ゴルフ特信」第6783号より一部抜粋

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