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2021.10.15
2021/10/15 ゴルフ場芝刈り機のロボット化システムを公開実験

芝浦工業大学(東京都港区)の工学部先進国際課程・長谷川忠大教授は、西武建設㈱(埼玉県所沢市)、㈱ミライト(東京都江東区)と共同で、既存のゴルフ場芝刈り機のロボット化システム「HerbF」(ハーブエフ)の公開実験を9月24日に武蔵丘Gコース内ゴルフ練習場にて行うと発表した。

このシステムは、ゴルフ場のベテランキーパーの動作を記憶・再現する「ティーチングプレイバック方式」でゴルフ場が保有する芝刈り機をロボット化。DXによるメンテナンス性の向上を目的としている。無人走行実験はすでに達成済みで、今回の実験では芝刈りの実演、システムの技術的な説明などを行うとしている。
同システムの特徴は、ゴルフ場保有の芝刈り機に後付けできる汎用性の高さとしており、油圧で動く芝刈り機を、モーターとリニアアクチュエーターで制御するプログラムを組む(特許申請中)。油圧機器の電子制御化は電磁弁への大がかりな改造が必要なもののモーターの動作で制御するという。またベース車に取り付けるだけで済み、新規の自動芝刈り機と比べて低コストでの導入が可能としている。

自動芝刈り機の新車は数社から販売中であるが、後付けによる自動化は同システムのみと説明している。
システムの統合管理は今後、ミライトと5G通信技術の活用を検討予定。また開発機は米TORO社の5010-Hがベース車だが、今後は取り付け機器を改良して他車種にも展開予定。実用化時期については未定なものの、2023年の市場テストを予定しててるという。

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※「ゴルフ特信」第6703号より一部抜粋

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