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2021.09.14
2021/9/14 景気ウォッチャー7月、現状、先行きともDI再び下降

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和3年7月調査が、10日に公表された。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、5地域(6月5地域)計6人(7人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は1人(3人)、〝変わらない〟は3人(2人)、〝やや悪くなっている〟は1人(1人)、〝悪くなっている〟は1人(1人)という結果だった。独自にDIを算出すると、7月は41・7となり、前月の50・0に比べ8・3ポイント(以下、P)の下落となっている。
今年の7月は、梅雨明けが沖縄を除き昨年より半月ほど早い上、天候にも恵まれ、「入場者数はほぼ予算どおりに推移しており、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた前年より大幅に増えている」(東海地域、支配人、変わらない)、「順調に予約が推移し、実績にもつながっている」(九州地域、従業員、やや良くなっている)との声もあった。23日から8月8日までの日程で開催された東京オリンピック2020について言及するウォッチャーもいたが、「東京オリンピックの開催や猛暑の影響もあり、直近の入場者が伸びていない。秋の予約は少しずつ増加している」(中国地域、営業担当、変わらない)、「無観客での東京オリンピック開催はやむを得ないと思うが、これによる損失、経済への影響が懸念される」(南関東地域、従業員、それ以外)など、同オリンピック開催がゴルフ場営業のプラスに作用したとする意見はみられなかった。

一方、『先行き判断』は、5地域(6月5地域)計7人(8人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は2人(5人)、〝変わらない〟は2人(0人)、〝やや悪くなる〟は1人(1人)、〝悪くなる〟は2人(1人)。これにより先行きDIは前月の50・0より10・7Pも下落している。
下落した要因は収束しない新型コロナウイルスの感染状況で、南関東地域と九州地域のウォッチャーはコロナ感染が続く限り景気や人の流れは回復できないとして〝悪くなる〟と判断している。一方、ゴルフ場の営業ベースで判断する地域では、「今後2~3か月先の入場者予約数は、前年の同日比を上回っている。前年8月以降の入場者数は新型コロナウイルス感染症の影響を余り受けていない数字なので、景気は変わらず、好調に推移すると思う」(東海地域、支配人、変わらない)、「台風等の悪天候がない限り、今後も現在の傾向が続く」(九州地域、従業員、やや良くなっている)と、昨年に比べると状況は良さそうだ。
なお、業種全般の7月DI(原数値)は現状が47・7で前月比2・3P上昇、先行きが47・1で5・5P下落。

関連記事:2021/8/11 景気ウォッチャー6月、現状、先行きともV字回復

※「ゴルフ特信」第6691号より一部抜粋

 

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