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2021.08.11
2021/8/11 景気ウォッチャー6月、現状、先行きともV字回復

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和3年6月調査が、8日に公表された。6月も前月から引き続き都市部で緊急事態宣言、まん延防止等重点措置下にあるもののワクチンへの期待もあってか、現状、先行きともDIが4月と同じ数値にまでV字回復している。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は5地域(5月6地域)計7人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は3人(1人)、〝変わらない〟は2人(1人)、〝やや悪くなっている〟は1人(4人)、〝悪くなっている〟は1人(2人)という結果だった。独自にDIを算出すると、6月は50・0となり、前月の28・1に比べ21 ・9ポイント(以下、P)の大幅上昇となっている。

梅雨のシーズンに入り、「今月(6月)は、コロナ禍の影響を受けた前年より入場者数は増えているが、予算的には少し良くない。雨の予想が出るとキャンセルが多く発生する傾向にある」(東海地域、支配人、やや悪くなっている)と客足に影響が出る地域があれば、「梅雨らしい天気が続かず、入場者が順調に推移している」(九州地域、従業員、やや良くなっている)と好調な地域もある。
一方、『先行き判断』は、5地域(5月6地域)計8人(9人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は5人(2人)、〝変わらない〟は0人(3人)、〝やや悪くなる〟は1人(2人)、〝悪くなる〟は2人(2人)となり、良いや悪いが混在しているか、どちらか判断できない際に挙げられる〝変わらない〟の回答が1人もいない結果となった。これにより先行きDIは50・0で前月の38・9より11・1P上昇している。

コロナワクチンの接種が5月以降増えてきており、景気ウォッチャーの先行き判断も「ワクチン接種が普及してくれば、大口のコンペが戻ってくる」(北関東地域、総務担当、やや良くなる)、「ワクチンが普及するはずなので、期待している」(南関東地域、経営者、やや良くなる)、「ワクチン接種が進めば、秋に向けて景気は良くなる」(中国地域、支配人、やや良くなる)と明るい。ただ、現状ではワクチン接種が進んでいるものの重症者、死亡者数が高止まり状態であることから、「景気の回復は想定し難い」(南関東地域、従業員、悪くなる)、「東京オリンピック後は、再び感染者数増加で緊急事態宣言の発出により、人の動きが制限され、景気は悪くなると予想している」(九州地域、営業、やや悪くなる)と今後を懸念するウォッチャーもいる。
なお、業種全般の6月DI(原数値)は現状判断が45・4で前月比9P上昇、先行きが52・6で同5・8P上昇。

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※「ゴルフ特信」第6679号より一部抜粋

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