一季出版株式会社

2021.09.09
2021/9/9 6月家計調査、ゴルフ関係消費は昨年同期並み

総務省統計局がまとめた2021年6月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は11・3%減少(実質11・5%減)と大きく落ち込んだ関係で、消費支出は5・1%減少(3・2減)と伸び悩んだ。前年は特別定額給付金等の支給があり、その反動とみられる。
ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の6月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり10回で前年同月と同、1世帯当たり支出平均は596円で前年同月比3・1%増であった。また、6月のゴルフ用具の購入頻度では、100世帯当たり1回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は80円で前年同月比5・3%の増加となった。

6月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が14回(7・7%増)で最多となり、70歳以上は13回で前年同期より27・8%減少した。次に多いのが50代の10回、以下40代6回、30代4回、29歳以下0回。5月に11回の過去最多を記録した29歳以下の落込みが激しい。
6月のプレー料金支出額では70歳以上が761円でトップを奪還も前年同月比では19・0%減少、次が昨年からゴルフプレー消費をリードしてきた60代で754円(0・1%減)、以下、50代606円(58・6%増)、40代375円(74・4%増)で、29歳以下は19円だったが前年同月比では171・4%増となった。コロナ禍で落ち込みが激しかった50代が大きく盛り返し、29歳以下は今年5月の903円という爆発的消費の反動で大きく落としたが、それでも前年同期は上回った。

1〜6月を単純集計した前年同期との増減率では平均がプレー料金の頻度で22・4%増、料金で23・9%増と好調。世代別では29歳以下の頻度で172・7%増、支出金額で315・2%増、次の60代は頻度で32・4%増、支出金額で61・6%増、50代は頻度で72・4%増、支出金額で60・0%%増と好調だ。ちなみにコロナ禍前の一昨年1〜6月の比較では今年は平均で頻度14・3%減、支出金額15・9%減と冴えないが、20歳以下は頻度650・0%増、支出金額657・8%増と激増している。
また、6月のゴルフ用具の支出では頻度で30代が頻度で0回も支出金額では150円でトップ、50代は頻度が2回でトップも支出額は148円で30代を下回った。以下、40代1回70円、70歳以上1回54円、60代1回44円、29歳以下0回12円となった。30代は昨年2月等のゴルフ用具支出で爆買いがあり、その後伸び悩み、主役が29歳以下や60代に替わったが、6月は用具消費が一番多くなった。

コロナ禍の行動制限が続いているうえ、4月に松山英樹プロのマスターズ優勝、6月の全米女子オープンで笹生優花と畑岡奈紗の日本勢によるプレーオフでの笹生プロの優勝とゴルフが注目される状況が続き、ゴルフへの消費を増やした模様だが、6月は前年に定額給付金などの支給があった関係で、その反動もあったようだ。

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※「ゴルフ特信」第6690号より一部抜粋

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