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2021.07.28
2021/7/28 千葉カントリークラブ、コロナ禍で来場者減少により減収減益に

株主会員制の千葉カントリークラブ(計63ホール、野田コース=千葉県)を経営する㈱千葉カントリー倶楽部(山本章裕代表取締役社長、住所は野田コースと同)は6月17日、関東財務局へ第68期(2020年4月1日~2021年3月31日)の決算(有価証券報告書)を提出した。
それによると、同期の売上高は18億6522万3千円(前期は21億3598万9千円)で、経常損失2579万3千円(経常利益1125万3千円)、当期純損失3331万4千円(当期純利益2078万9千円)と減収減益となった。
経営成績に関しては、新型コロナウイルス感染拡大の中、来場者と従業員の感染予防対策を講じ営業継続してきたが、緊急事態宣言の発令により平日のコンペやゲスト来場者数が大幅に減少したため、売上高は前期比及び予算を大幅に下回る結果となったとしている。

来場者数は3コース計で10万8805人となり前期に比べ1万8117人、14・2%減と減少し、コース別では野田コース3万2921人で4679人減、12・4%減、梅郷コース3万530人で4067人減、11・7%減、川間コース4万5354人で9371人減、17・1%減と2桁マイナスを記録している。月別来場者数の状況はわからないが、半期(2020年4月1日~9月30日)決算では増減率が3コース計22・7%減、野田コース24・8%減、梅郷コース20・1%減、川間コース22・9%減と20%台のマイナス。初の緊急事態宣言期間を含んでおり落込みが大きくなっているものだが、年度は減少幅が縮小していることから10月以降に持ち直してきたことがわかる。

売上高の内訳をみると、ゴルフ場運営収入は前期比18・5%減の11億2943万円、売店売上収入は10・2%減の6610万8千円、食堂委託手数料は30・8%減の3261万5千円、営業雑収入は1・3%増の6億3706万8千円。
営業費用は人件費、コース管理費、消耗品費、水道光熱費等が減少した結果20億828万円(前期比1億7553万円減)となり、一般管理費は2億2038万円(前期比1551万円減)となった。名義変更登録料2億9450万円(前期比15件増、2237万円増)を含む営業外収益は3億3937万円を計上し、営業外費用172万円を控除後の経常損失は2579万円(前期比5410万円減)となっている。

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※「ゴルフ特信」第6673号より一部抜粋

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