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2021.07.04
2021/7/4 矢野経済、今年のゴルフ用品市場規模予測は前年比13%増

㈱矢野経済研究所(東京都中野区)は1日、今年1月から3月にかけてスポーツ用品市場を調査し、その概要を発表した。
それによると、2020年のスポーツ用品のメーカー金額(国内出荷金額)ベースの市場規模は前年比10・8%減の1兆3738億円を見込んでいる。新型コロナウイルス感染拡大によりスポーツ用品市場は大きなダメージを受け、感染拡大防止策を取ったことから売上激減、学校の部活動も一時的に休部となり、競技環境が整わなかったことも大きな痛手という。製品セグメント別(全17種)のうちゴルフ用品では11・7%減の2343億円とマイナスではあるが、ゴルフは三密にならないアクティビティであることから、コロナ禍でも最小限の落ち込みにとどまる見込みとしている。

一方、2021年の国内市場規模については、全体で前年比10・5%増の1兆5179億8000万円と予測。そのうちゴルフ用品は2020年の反動増が加わって前年比12・6%増の2639億円とプラス成長を果たす見通しという。ただ、新型コロナ感染が再度拡大局面に入れば、各種スポーツイベント中止など、スポーツ用品への影響が懸念される。また、東京オリンピック・パラリンピックも無観客開催となった場合、スポーツ用品出荷市場への波及効果も限定的にとどまる可能性が高い見込みとしている。
なお、同社ではこれら調査を詳細にまとめた『2021年版スポーツ産業白書』を17万500円(税込)として、先ごろ発行している。

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※「ゴルフ特信」第6662号より一部抜粋

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